”ヘルニア”や脊柱管狭窄症のほとんどは、手術せずによくなります。
そもそも、画像を撮ってヘルニアがあるからとか、脊柱管が狭窄しているからとかって単なる状態に過ぎないんですよね。
状態と病態は異なります。画像所見と臨床所見は合わないことは多々あります。当然です。
つまり、ヘルニアや脊柱管狭窄症は正常でもみられる身体の状態です。もちろん、それ自体が悪さをしていることもありますが、ただ、その可能性は決して高くありません。
そして実際には、全く違うところに全く違う病態が存在しているのです。
だからちゃんと所見をとって、病態を見極めることが非常に重要となります。
この前も、病院でMRIを撮ってL5ヘルニアと診断された患者さんが来院されました。でも、臨床所見としてL5ヘルニアの所見はあまりみられなかったんです。
下肢の反射は正常。下肢筋力正常。知覚異常なし。腰部、右臀部、右ハムにかけての痛み。ね、合わないですよね?
なので私は詳細に所見をとったわけです。
すると、どうも右仙腸関節、右梨状筋に異常がありました。そこでこれらの組織に施術をしたところ数回の施術で症状はほぼ消失。
その後、少し時間はかかりましたが、最終的には症状は全て消失しました。
病態把握、やはり非常に重要です。
当院ではこの病態把握を重要視しています。これまでどこに行っても原因がわからないとか、なかなか症状が良くならないとお悩みでしたら、まずはお気軽に当院までご相談ください。
”腱鞘炎”の原因は、ほとんどの場合が手の使いすぎと言われていますが、実は単に手を使いすぎても腱鞘炎になるとは言い切れません。
では、なぜ”腱鞘炎”になるのか?その原因は、手や指の使い方です。使い方といっても、何が悪いのか?これについいて解説させていただきます。
まず、指にはそれぞれ役割があり、それぞれの指の使い方にはルールがあります。
例えば、小指と薬指と中指の3本は力を使うときに使用します。そしてこの3本の指を使うときは、手のひらが横、もしくは上を向いているときに使わなければなりません。
そして、このルールを破ると傷めてしまう可能性があります。
つまり、重いものを持つときに手のひらが下(地面)に向いた状態で使うと傷めます。また、重いものを持つときに親指や人差し指を使い、他の3本の指を使わなければ、これもまた傷めてしまいます。
このように手・指にはその使い方にルールがありますので、このルールに反すると痛める可能性があるということです。
さて、ではこの”腱鞘炎”はやはり長くかかることが多い病態の一つです。もし、なかなかよくならないとお悩みの場合は、お気軽に当院までご相談ください。
子供であっても大人であってもこけることはあります。ただ、こけたときに手をついてしまうと”手首の骨折”が生じることがあります。
「骨が強いから大丈夫」なんてことはありません。誰でも骨折してしまう可能性はあります。
さて、こけたときに手をついて発生する”手首の骨折”は、橈骨という骨の手首近くで生じるのですが、こけた時の手のつき方によっていろいろな型の骨折を呈し、コーレス骨折、スミス骨折、背側バートン骨折、掌側バートン骨折など、それぞれ人の名前がついています。
この中でも頻度が高いのがコーレス骨折です。当院でもこれまでに多くのコーレス骨折の患者さんが来院されました。
最初にどんなふうにこけて、手をどうついたのか?ということをお伺いしますが、覚えていない場合もよくあります。一瞬のことですので仕方ないと思います。
そしてエコー(超音波画像検査)にて、骨折した部分がどの方向にどのくらい転位していて、他に何か損傷していないかなどの詳細を確認します。
そのうえで、骨をまっすぐに整復して、最後に固定をします。
固定後は医師にみていただく必要がありますので、連携させていただいている整形外科専門医を紹介させていただいております。
また、当院では骨折した際には日常生活指導や栄養指導なども併せて行い、少しでも早く回復するようなアドバイスをさせていただいております。
なお、固定中も骨折の癒合率が約40%短縮できる低出力超音波療法(LIPUS)を行ったり、固定除去後のことも考え、患部外の運動療法や可動域訓練も必要に応じて行います。
こけて手をついてしまい、すごく腫れているととても不安になると思います。そんな時は受付時間外でも遠慮なく当院までご連絡ください。
先日の12月2日と3日、名古屋で日本柔道整復接骨医学会学術大会(学会)が開催されました。
私は2日目に「足関節キャスト固定中の関節可動域から考える適切な足関節固定の検討−キャスト固定による可動域制動の限界と臨床的意義−」という題目で発表してきました。
難しそうな題目ですが簡単にいうと、足首に”ギプス固定”をした状態だと足首はいったどれくらい動きが制限されているのかなってことを、ちゃんと計測して統計処理をして、足首を捻挫したときに本当に”ギプス固定”がいいのかどうかを検討したという内容です。
結果から言うと、当院で使用している柔らかくてお風呂にも入れるキャストと、一般的に使用されている硬いキャストを比べてもあまり差がないと言うことがわかりました。
そう考えると、柔らかいギプスの方が歩きやすいし、お風呂も入れるので、硬いギプスじゃなくて柔らかいギプスの方がいいじゃん!っていうことを発表してきたわけです。
ちなみにですが、私の発表の前には大学の先生が2名発表し、私の後には大学校の先生が発表。
「なんて順番で発表させられるんだ…」そう思ったわけですが、、、逆にこのような場で、そして大学の先生方の中で発表させていただいたことをすごく光栄に思い、また感謝しております。
今後も臨床研究や症例報告などできる限り学会で発表することによって、業界の発展とともにより多くの柔道整復師の先生方の役に立ち、そして最終的に患者さんのお役に立てれるよう、まだまだたくさん研鑽していこうと思っています。
厚生労働省のホームページによると、「労災保険制度( 労災 )は、労働者の業務上の事由または通勤による労働者の傷病等に対して必要な保険給付を行い、あわせて被災労働者の社会復帰の促進等の事業を行う制度です。その費用は、原則として事業主の負担する保険料によってまかなわれています。」と記載されています。
つまり、仕事中(業務中)や通勤中に怪我や病気となった場合に適応となります。なお、このような原因で生じた怪我や病気は健康保険を使用することはできません。
なお、労働災害保険はどこの整骨院でも適応できるわけではなく、労働局の認定を受けなければなりません。
当院はこの”労災”の指定・指名機関であるため、以下のような労災の患者さんが多く来院されています。
”労災”と聞くと煩わしいイメージもあるかもしれませんが、怪我をされた場合は、まず上長に怪我の報告をしていただき、その後に当院へご連絡ください。
必要な書類は、様式第7号(3)という申請用紙になります。こちらの書類は後日会社から患者さんに渡されますので、様式をご確認のうえ当院にご提出ください。
仕事中や通勤中に怪我をされた場合は、まずはお気軽に当院までご連絡いただけますと詳しく説明させていただきますので、その旨をお伝えいただければと思います。
”シンスプリント”は、ランニングなどですねの内側(下腿部)が痛くなる症状が主体で、主な原因は、疲労やストレッチ不足、フォームの乱れなどが関連していると言われています。
その病態は骨膜炎、疲労骨折、筋膜、ふくらはぎの筋肉の問題など様々で、的確な病態把握が必要となります。
しかし、一般的にすねの内側が痛いと言うと、すぐに「それは”シンスプリント”だね!」と決めつけ、原因や痛みの詳細な部位を確認せずに施術している整骨院も少なくありません。
また、患者さん本人も「あ、これは”シンスプリント”だな」と思い込み、ほっとけば治ると思い、湿布だけ貼って放置されていることがあります。
もしくは、ネットで検索してご自身でストレッチやテーピングをされている場合もあります。
ただし、先に言ったように”シンスプリント”の病態は様々であり、的確な病態把握を行わなければ症状はよくなりません。
正直、どんな病態であってもストレッチだけではよくなりませんし、マッサージやテーピングでも回復は難しいと思われます。
というのも、当院にはこれまで多くの”シンスプリント”の患者さんが来院されましたが、疲労骨折は2件、骨膜炎やふくらはぎの筋肉の問題も数件程度でした。つまり、シンスプリントで一般的に言われている病態というのは非常に少ないのです!
そもそも疲労骨折や骨膜炎、筋膜などが原因となり発生しているのであれば、そこに施術すれば良くなるはずです。でも、おそらくほとんどの患者さんは、なかなかよくならないと悩んでいるのではないでしょうか?
もちろん、当院であれば1回でよくなるということはありませんが、まずはその痛みの原因はなんなのかということをエコー(超音波画像検査)も駆使して徹底的に突き止め、的確な施術を行なっています。
では、何が原因ですねの内側がそれほどの痛みを発しているのか?ということですが、実は、”シンスプリント”の原因はすねの内側を走行している神経や、ふくらはぎの筋肉ではなく膝の筋肉が関連しています。
また、その病態を引き起こす「動き」も原因の一つとなります。例えば、胸椎や腰椎、股関節、膝関節、足関節など”シンスプリント”を引き起こす原因もまた様々です。
さらに、成長期の子供であればたんぱく質や鉄不足などの栄養状態も痛みを引き起こす原因となることがあります。
このように、”シンスプリント”と一言に言ってもその原因は様々です。
だからストレッチやテーピング、あとインソールなんかでも一時的には症状は緩和するかもしれませんが、またすぐに症状が出てきたり、いつまで経ってもなかなか症状が回復しないのです。
もし、”シンスプリント”でお悩みでしたら、いつでもご相談くださいね。
走っていたら”肉離れ”を起こしたという経験はないでしょうか?
と言っても、”肉離れ”の原因は様々です。走る、飛ぶ、着地するなど筋肉に強い収縮が強いられたときに肉離れは起きます。
ここではわかりやすく”肉離れ”と言いますが、肉離れという言葉は医学的ではありません。正式には筋損傷です。もっというと筋断裂です。そして、この筋断裂の中でもいろいろな分類があります。
さて、この”肉離れ”の症状は痛みが主体ですが、例えばふくらはぎの肉離れであれば、アキレス腱伸ばしができない、歩くといたいなどの症状があります。
ハムストリングの肉離れであれば、もも裏のストレッチで痛い、もしくは痛くてできない、歩けるけど痛みがあるなどです。
軽度の肉離れであれば、内出血は起こらないこともありますが、多くの場合は強い痛みと数日後に内出血が出てきます。ただ、肉離れを起こしていても内出血が出ないこともあるので、内出血だけで”肉離れ”を判断することはできません。
また、似ている症状に筋肉痛(遅発性筋痛)があります。筋肉痛は、筋肉が細胞レベルで損傷している状態で、肉離れに比べると症状は軽微で数日から1週間程度で症状は改善します。
筋肉痛は、一般的に翌日もしくは2日目以降に痛みが生じることが多いですが、中には運動直後から症状の出る筋肉痛もあるので、”肉離れ”と間違うこともあります。
ちなみに筋肉痛と”肉離れ”では、治療方法に大きな違いがあります。例えば、肉離れを起こしているのにストレッチをしてしまうと余計にその損傷をひどくしてしまいますし、温めてしまうと損傷部での出血量が多くなってしまうので、回復に時間を要してしまうことになります。
さらに、肉離れしているのに無理に運動をしてしまい損傷した筋肉に負荷をかけると、異所性骨化といって筋肉が骨化してしまうこともあります。こうなると保存療法(手術以外の治療法)だけでは、回復が難しくなるケースもあります。
ですから、筋肉痛と”肉離れ”を安易に判断してしまうことは危険なんです。
先日、筋肉痛と思っていたけどなかなか痛みが回復しないということから、発生から10日ほどたって当院を受療された方は、太ももの筋肉が断裂していました。
このように、筋肉痛と”肉離れ”の判断は意外と難しいのです。
当院では、エコー(超音波画像検査)にて損傷した筋肉を描出して、筋肉に損傷があるかどうかを判断していますので、このような症状でお悩みの際はまずはお気軽に当院までご相談ください。
”肘内障”は2~5才の小児に起こる肘関節の脱臼です。
原因は、子供の腕を引っ張った際に負傷することが多いですが、遊んでいるときに手をついて発生することもあります。
子供がいきなり泣き出して腕を動かさなくなったり、痛めた腕を全く使おうとしない、バンザイをしないなどの症状が見られた場合は、この”肘内障”が疑われます。
”肘内障”は、肘の関節を構成する骨のうち、橈骨という骨が靱帯から脱臼している状態です。
ですから、すぐに整復(元に戻す)する必要があります。
整復はほんの数秒で終わり、整復後はほとんどの場合で固定は必要なく、またその後のリハビリ・施術は必要ないことが多いです。
しかし、中には肩関節を脱臼していたり、橈骨という骨が曲がってしまっていることもあり(若木骨折)、早急に専門の医療機関を受診する必要があります。
「肘がはずれたかもしれない!」そう思った時は、すぐに当院までご連絡ください。急患の場合は、時間外でも受け付けておりますので、私が院内にいる場合はすぐに対応させていただきます。
「”膝の軟骨”がすり減ってるから膝が痛い‥」という患者さんがよくおられます。
レントゲンで関節の間が狭くなっていると、骨がすり減っている状態でみるからにそこが痛そうに思うかもしれません。
でも、軟骨には神経がないので軟骨がすり減ったとしても痛みは出ません。
さらにいうと、レントゲンで関節の間が狭くなって軟骨がなくなった人でも、痛みが出ていない人はたくさんいます。
じゃ、何が痛みの原因なのか?ということなんですが、その原因は様々です。
神経や筋肉、滑膜、脂肪組織といった組織が痛みの原因となっていることがあるのですが、レントゲンは骨しか写すことができないので、レントゲンだけでは痛みの原因を見つけることができないのです。
そんな時はエコー(超音波画像検査)が有用です。
先ほどの組織を観察できるだけでなく、動的撮影と言って患部を動かしながら撮影することができるので、実際に痛みが出る動きをしながら撮影することで痛みの原因を特定することができます。
もちろん、必ずすべての原因を特定できるわけではありませんが、それでもエコーから得られる情報は非常に多いため、原因をある程度特定することが可能です。
ちなみにエコーでは骨、軟骨、筋肉、腱、靭帯、神経、血管、膜組織、脂肪組織などを観察することができます。
そのため、先ほどの膝の痛みについても、レントゲンでは軟骨がすり減っていることくらいしかわかりませんが、エコーにて脂肪の動態や神経の滑走、筋肉の状態などを確認することで、痛みの原因を明確にできる可能性があります。
こうして痛みの原因がはっきりとわかれば、施術も自ずとやるべきことが明らかになります。
当然、当院ではエコーだけの所見に頼るわけではなく、基本的には臨床症状や徒手検査などで徹底的に病態を突き止めています。
しかし、中にはそれだけでは病態が不明瞭なこともあるため、そのような場合にはエコー検査を行なっております。
また、臨床症状や徒手検査だけではわからない、もしくはより詳細な病態を確認するという意味でエコー検査を行うこともあります。
どこに行っても原因がわからない、なかなか症状が改善しないとお悩みの方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。
”中学生の膝の痛み”といえばオスグッド・シュラッター病です。
オスグッド・シュラッター病とは、成長期にお皿の下にある骨(脛骨粗面)が飛び出た部分で痛みが生じるもので、成長軟骨部分の炎症が主な病態とされています。
しかし、この部分の痛みは全てオスグッド・シュラッター病ではありません。
先日、陸上部(高跳び選手)の女の子が来院されました。
話を聞くと2週間前に高跳びの練習をしていて、踏み込んだ際に左膝前面に痛みが発生。整形外科にかかると、レントゲンを取った後、エコーにて患部を観察して軽度のオスグッド・シュラッター病との診断されたそうです。
部活の先生に伝えたところ、部活の顧問がたまたま当院に以前来院したことがあったため当院を紹介してくれたとのこと。
お母さん、お姉ちゃん、妹で来院。患者はお姉ちゃん。
痛みのある部位を口頭で聞くと、自分の左膝を指差し、オスグッド・シュラッター病で痛みが出る辺り(脛骨粗面)が痛いとのこと。
膝関節の運動痛はなく、脛骨粗面の膨隆、腫脹、熱感、圧痛はない。膝蓋腱にも圧痛はなし。この時点でちょっと「?」と思ったので、患者さんに痛みを再現してもらうように言うと…
ふと立ち上がり、片足立ちをして「先生、こうすると痛いです」と。さらにケンケンをして「ケンケンするともっと痛いです」と教えてくれました。
さらに、もう一度詳しく痛みが出ている部分を確認したのですが、やはり痛みが出ている部分に変わりはありませんでした。
そこで、当院でもエコー検査と同時に、私が押したら痛い部分(圧痛)があるかどうかなどを詳細に確認していったところ、患者さんが訴えた部分に圧痛はなく、その2cmくらい下に強い圧痛があったんです。
「なるほど!」私はわかったんです。追加で痛みが増強する違う動きや検査で痛みを確認させていただくと、痛みを再現することができましたので病態を的確に判断することができました。
患者さんには、「オスグッド・シュラッター病もあるかもしれないけど違う病態もあって、そっちの病態の方がいまの痛みには強く関与しています」と説明しました。
そして施術を行うと、ものの数分で片足立だけでなくケンケンでの痛みも消失しました。
病態把握は重要です。病態把握を見誤ると結果はでません。今回は、まさにそんな症例でした。
ちなみに、中学生や高校生でスポーツをしているとどうしても蛋白質や鉄が不足しがちです。不足すると怪我からの回復も遅くなりますし、他の様々な症状が出る可能性があります。
当院では、そのような理由から栄養指導もさせていただいております。
膝の痛み、放置されてないでしょうか?いつかよくなる…。そのうち痛みが少なくなる…。そう思って様子を見ていても一向に良くならない。そしてマッサージやストレッチ、湿布をしてもよくならない。
そんな方はたくさんおられますが、私はよくこう言います。
「3日たって良くならなければ、それは自己回復能力を超えた組織損傷があるのですぐに施術を受けて下さい」と。
痛み初めて3日以上たっても、まだ痛みが続いているのであればお早めにご連絡ださいね。