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これまで多くの患者さんが来院されましたが、ときどき”ケガの治りが悪い”患者さんがおられます。
ケガと言っても擦り傷とかではなく、突き指とか捻挫、骨折、肉離れ、脱臼、ぎっくり腰、寝違え、肩の痛みなどです。
このようなケガの回復期間には個人差があります。では、その個人差というのは何の差なのかということです。
もちろん体質もあるかもしれませんが、やはり食事が非常に重要です。
なぜなら、身体は食べたものからできているからです。
当然、ケガからの回復には栄養が必要です。損傷された組織に栄養が届かなければ、組織の修復は進みません。
つまり、ケガの治りが悪い原因のほとんどは食事、栄養摂取が不十分なことが多いのです。
では、どのような栄養が必要なのでしょうか?
例えば靭帯を損傷した場合ですと、靭帯はコラーゲンでできていますが、そのコラーゲンはタンパク質、鉄、ビタミンC、そして亜鉛から構成されます。つまり、靭帯損傷したときにはこれらの栄養素を摂取すれば、損傷した靭帯は速やかに回復します。
骨折の場合は、さらにビタミンKやカルシウムも必要になるでしょう。
このように、損傷した組織に必要な栄養素を摂取することで組織の修復を促すことができるのです。
岡山市のじゅん整骨院では、少しでも早く症状を回復させたい!そのような患者さんの要望に応えるため、日頃から解剖学や生理学、運動学などの基本的な勉強を怠らず、知識と技術の向上に尽力しています。
そして、今回紹介させていただいたように、少しでも早く症状が回復できるように栄養指導もしております。
ご来院の際には、いろいろとご質問いただければと思います。
なお、やはり突き指や捻挫、肉離れなどの症状回復には早期に適切な処置や施術を受けていただくことが何より重要です。もちろん、ぎっくり腰や寝違えも同じです。
このようなケガをされた際には、お早めにご連絡ください。
例えば、腰を痛めたら股関節や臀部も一緒に痛めることがあります。そのため、”詳しい病態”を考える必要があります。
他にも…
突き指したら指を伸ばす筋肉や手首を支える筋肉を痛めることがあります。
足首を捻挫したら、捻挫しない等に足首を制御している長・短腓骨筋という筋肉を痛めたり、場合によっては膝の関節や股関節、腰を痛めてしまう場合もあります。
そして膝を痛めたときには、足首や股関節、臀部、腰を痛めることがあります。
このように負傷原因から運動連鎖的に考えると、主症状部位以外を損傷していることがあります。
患者さんは、主に症状がある部位に強く痛みなどを自覚するため、他に損傷があっても気づいていないことがあります。
しかし、この主病巣以外の病態がときに痛みを長期化させます。
そのため当院では、こうした見逃しを回避するにも負傷原因の詳細な聞き取りをはじめ、さまざまな検査を行っています。
”捻挫”といえば「足首の捻挫」というほど、足首はよく捻挫することが多い関節です。
そもそも捻挫とは”捻る”ということで、病態を表している言葉ではありません。
足首の”捻挫”の主な病態は、靭帯の損傷です。その靭帯の損傷には微傷断裂、部分断裂、完全断裂というふうに分けることができますし、損傷された靭帯の数でも分類されることがあります。
ちなみに、”捻挫”によって外くるぶしのところで裂離骨折(剥離骨折)を起こしていることもあるため注意が必要です。
特に小学生の”捻挫”は、裂離骨折していることが多く、レントゲンでは写らないことがほとんどのため見逃されるケースもあります。
だから、近年では超音波画像検査(エコー)が有用とされているのです。
エコーでは、靭帯の損傷レベルを判断できるだけでなく、小さな骨折も確認することができます。
当院でも”捻挫”された患者さんにエコーを使用していますが、小学生の捻挫の6割以上は裂離骨折を起こしています。
”捻挫”は早期に的確な判断と適切な施術により早期改善を図ることができますので、”捻挫”された際にはすぐに当院までご連絡くださいね。
今日は、「症状がなかなかよくならないのは、先生の”技術”がないから?それとも…?」という話しをさせていただきます。
そもそも技術の差はあまり関係ないと私は思っています。重要なのは病態解釈(把握)です。
なぜなら、本質的に病態を誤って解釈していると、いくら技術を持ち合わせていても症状を回復させることはできないからです。
例えば、骨折しているのに捻挫だと思って施術しても良くはなりません。もちろん、自然経過にて多少は良くなると思いますがベストな方法ではありません。
つまり、重要なのは技術ではなく、病態解釈(把握)です。正しく、そして細かく病態を把握することができれば、その病態にフォーカスした施術を行うことができるからです。
そうすれば、ある程度の技術があれば十分に症状はよくなります。
ただ、一般的に多くの先生は、患者さんの訴える部位と症状から大方の病態を予測して所見を取ります。
そのため、この方法だと先入観にひかれてしまい、偏った所見を無意識的に取ってしまうため、正しい病態解釈はできません。
また、このような方法で所見をとった場合、その先生の知識範囲内の病態しか導き出すことはできません。つまり、多角的・総合的な判断ができないため、他の大事な病態を見逃してしまう可能性も高いということになります。
当院では、まず初めに患者さんの訴える部位と負傷原因から、想定される病態をできるだけ多く考えます。私の場合は、部位によりますが少なくとも10,多いときは20以上の病態を考えます。
そして、そこから重症度の高い病態から除外していきます。除外方法は問診や各種の検査です。合わない所見は記録し、最後に再度検討します。
様々な所見をとりながら病態の鑑別を行っていき、最後に残ったのがその病態ということになるのですが、最後に、さらにその病態を確定させるための所見をとります。
こうして病態を把握していけば、見落としや間違いは少なくなります。また、偏った病態把握も少なくなります。
これが、私が患者さんの病態を把握する上で最も大切にしている部分です。
整形外科や整骨院などどこに行ってもなかなか症状がよくならない、痛みの原因がわからないなどのお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。
”ヘルニア”や脊柱管狭窄症のほとんどは、手術せずによくなります。
そもそも、画像を撮ってヘルニアがあるからとか、脊柱管が狭窄しているからとかって単なる状態に過ぎないんですよね。
状態と病態は異なります。画像所見と臨床所見は合わないことは多々あります。当然です。
つまり、ヘルニアや脊柱管狭窄症は正常でもみられる身体の状態です。もちろん、それ自体が悪さをしていることもありますが、ただ、その可能性は決して高くありません。
そして実際には、全く違うところに全く違う病態が存在しているのです。
だからちゃんと所見をとって、病態を見極めることが非常に重要となります。
この前も、病院でMRIを撮ってL5ヘルニアと診断された患者さんが来院されました。でも、臨床所見としてL5ヘルニアの所見はあまりみられなかったんです。
下肢の反射は正常。下肢筋力正常。知覚異常なし。腰部、右臀部、右ハムにかけての痛み。ね、合わないですよね?
なので私は詳細に所見をとったわけです。
すると、どうも右仙腸関節、右梨状筋に異常がありました。そこでこれらの組織に施術をしたところ数回の施術で症状はほぼ消失。
その後、少し時間はかかりましたが、最終的には症状は全て消失しました。
病態把握、やはり非常に重要です。
当院ではこの病態把握を重要視しています。これまでどこに行っても原因がわからないとか、なかなか症状が良くならないとお悩みでしたら、まずはお気軽に当院までご相談ください。
”腱鞘炎”の原因は、ほとんどの場合が手の使いすぎと言われていますが、実は単に手を使いすぎても腱鞘炎になるとは言い切れません。
では、なぜ”腱鞘炎”になるのか?その原因は、手や指の使い方です。使い方といっても、何が悪いのか?これについいて解説させていただきます。
まず、指にはそれぞれ役割があり、それぞれの指の使い方にはルールがあります。
例えば、小指と薬指と中指の3本は力を使うときに使用します。そしてこの3本の指を使うときは、手のひらが横、もしくは上を向いているときに使わなければなりません。
そして、このルールを破ると傷めてしまう可能性があります。
つまり、重いものを持つときに手のひらが下(地面)に向いた状態で使うと傷めます。また、重いものを持つときに親指や人差し指を使い、他の3本の指を使わなければ、これもまた傷めてしまいます。
このように手・指にはその使い方にルールがありますので、このルールに反すると痛める可能性があるということです。
さて、ではこの”腱鞘炎”はやはり長くかかることが多い病態の一つです。もし、なかなかよくならないとお悩みの場合は、お気軽に当院までご相談ください。
”シンスプリント”は、ランニングなどですねの内側(下腿部)が痛くなる症状が主体で、主な原因は、疲労やストレッチ不足、フォームの乱れなどが関連していると言われています。
その病態は骨膜炎、疲労骨折、筋膜、ふくらはぎの筋肉の問題など様々で、的確な病態把握が必要となります。
しかし、一般的にすねの内側が痛いと言うと、すぐに「それは”シンスプリント”だね!」と決めつけ、原因や痛みの詳細な部位を確認せずに施術している整骨院も少なくありません。
また、患者さん本人も「あ、これは”シンスプリント”だな」と思い込み、ほっとけば治ると思い、湿布だけ貼って放置されていることがあります。
もしくは、ネットで検索してご自身でストレッチやテーピングをされている場合もあります。
ただし、先に言ったように”シンスプリント”の病態は様々であり、的確な病態把握を行わなければ症状はよくなりません。
正直、どんな病態であってもストレッチだけではよくなりませんし、マッサージやテーピングでも回復は難しいと思われます。
というのも、当院にはこれまで多くの”シンスプリント”の患者さんが来院されましたが、疲労骨折は2件、骨膜炎やふくらはぎの筋肉の問題も数件程度でした。つまり、シンスプリントで一般的に言われている病態というのは非常に少ないのです!
そもそも疲労骨折や骨膜炎、筋膜などが原因となり発生しているのであれば、そこに施術すれば良くなるはずです。でも、おそらくほとんどの患者さんは、なかなかよくならないと悩んでいるのではないでしょうか?
もちろん、当院であれば1回でよくなるということはありませんが、まずはその痛みの原因はなんなのかということをエコー(超音波画像検査)も駆使して徹底的に突き止め、的確な施術を行なっています。
では、何が原因ですねの内側がそれほどの痛みを発しているのか?ということですが、実は、”シンスプリント”の原因はすねの内側を走行している神経や、ふくらはぎの筋肉ではなく膝の筋肉が関連しています。
また、その病態を引き起こす「動き」も原因の一つとなります。例えば、胸椎や腰椎、股関節、膝関節、足関節など”シンスプリント”を引き起こす原因もまた様々です。
さらに、成長期の子供であればたんぱく質や鉄不足などの栄養状態も痛みを引き起こす原因となることがあります。
このように、”シンスプリント”と一言に言ってもその原因は様々です。
だからストレッチやテーピング、あとインソールなんかでも一時的には症状は緩和するかもしれませんが、またすぐに症状が出てきたり、いつまで経ってもなかなか症状が回復しないのです。
もし、”シンスプリント”でお悩みでしたら、いつでもご相談くださいね。
「”膝の軟骨”がすり減ってるから膝が痛い‥」という患者さんがよくおられます。
レントゲンで関節の間が狭くなっていると、骨がすり減っている状態でみるからにそこが痛そうに思うかもしれません。
でも、軟骨には神経がないので軟骨がすり減ったとしても痛みは出ません。
さらにいうと、レントゲンで関節の間が狭くなって軟骨がなくなった人でも、痛みが出ていない人はたくさんいます。
じゃ、何が痛みの原因なのか?ということなんですが、その原因は様々です。
神経や筋肉、滑膜、脂肪組織といった組織が痛みの原因となっていることがあるのですが、レントゲンは骨しか写すことができないので、レントゲンだけでは痛みの原因を見つけることができないのです。
そんな時はエコー(超音波画像検査)が有用です。
先ほどの組織を観察できるだけでなく、動的撮影と言って患部を動かしながら撮影することができるので、実際に痛みが出る動きをしながら撮影することで痛みの原因を特定することができます。
もちろん、必ずすべての原因を特定できるわけではありませんが、それでもエコーから得られる情報は非常に多いため、原因をある程度特定することが可能です。
ちなみにエコーでは骨、軟骨、筋肉、腱、靭帯、神経、血管、膜組織、脂肪組織などを観察することができます。
そのため、先ほどの膝の痛みについても、レントゲンでは軟骨がすり減っていることくらいしかわかりませんが、エコーにて脂肪の動態や神経の滑走、筋肉の状態などを確認することで、痛みの原因を明確にできる可能性があります。
こうして痛みの原因がはっきりとわかれば、施術も自ずとやるべきことが明らかになります。
当然、当院ではエコーだけの所見に頼るわけではなく、基本的には臨床症状や徒手検査などで徹底的に病態を突き止めています。
しかし、中にはそれだけでは病態が不明瞭なこともあるため、そのような場合にはエコー検査を行なっております。
また、臨床症状や徒手検査だけではわからない、もしくはより詳細な病態を確認するという意味でエコー検査を行うこともあります。
どこに行っても原因がわからない、なかなか症状が改善しないとお悩みの方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。
”足の長さが違う”という相談を患者さんから受けることがあります。
左右の足の長さの違いは、股関節や骨盤、そして腰の歪みの原因と言われたり、またその逆にこれらの歪みが足の長さの違いをもたらすと一般的には言われています。
そして左右の”足の長さの違い”により、腰痛や肩こりを引き起こし、中には足の長さが左右で違うと体のバランスが乱れ、内臓の症状や自律神経に影響を及ぼすとも言われています。
これらの原因は、日常生活での姿勢が悪いとか、足を組むことがダメだとか、寝方が悪いと言われます。
そのため、姿勢矯正とか骨盤矯正をはじめ、ストレッチやインソールが勧められることがあります。
いや〜、めちゃくちゃです。これらの考え方は全く理論的ではありません。
そもそも人間は左右対照的ではありません。
例えば、足の長さ、手の長さ、顔も左右腕違います。腎臓は左右で高さが違うし、肝臓は右にある。胃の形は左右対称的ではない。
つまり、左右対称的ではないのが正常です。だから、骨盤や背骨をうまく歪ませることによって左右のバランスをとっているのです。
これを「左右のバランスが悪い」とか「歪みを矯正して元に戻すとか」、全く理解できません。
こんなことをしていたら、症状はむしろ悪化します。
当院では、患者さんの症状からその症状を引き起こしている原因を突き止めるだけでなく、病態を明らかにして適切な施術を行なっています。
さらには、その組織にストレスをかけている原因も明確にして、そもそも症状がそれ以上に憎悪しないようにも施術しています。
もちろん、このような施術は決して早期に改善できるものばかりではありません。例えば、骨が折れていたら1回や2回くらいの施術では、どう考えても骨はくっつきませんよね。
中には即効的に症状が緩和する場合もありますが、時間がかかってしまう病態も多々あります。
なぜなら、私たちは単にその症状をとるだけの対症療法ではなく、組織の修復を促し、かつその組織にかかる様々な要因にもアプローチしているからです。
どこに行っても原因がわからない、なかなか症状がよくならない、このようにお悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。
以前に病院でMRIまでとり、L5/S1の”ヘルニア”と診断された30代後半の男性。
先日来院され、1ヶ月経っても改善が見られないということから当院を受療されました。
MRIにて”ヘルニア”であったとのことでしたが、”ヘルニア”に関連する理学所見に乏しかったんです。
・反射は正常
・下肢の筋力は、若干低下している筋肉もあったが他は正常
・痺れている領域の感覚の低下はない
・SLR(寝た状態で足を伸ばしたまま上げるテスト)は患側で20度
SLRは顕著だけど、他の神経学的初見に乏しいな…と思いました。つまり、ヘルニアのような所見はあるものの、神経を強く圧迫しているような所見はあまりみられなかったのです。
ちなみに腰の運動痛は前屈痛著名、後屈痛も前屈ほどではないけど痛みが強い。そして座位保持で痛みが増強する。
私は、(これは”ヘルニア”による症状ではない可能性のほうが高いな…)そう思い、同じような症状を引き起こす脊柱管狭窄症の根型、腰部神経根症、ファーアウト症候群、梨状筋症候群などを疑い、さらに理学所見をとっていきました。
すると、梨状筋症候群の所見が顕著にみられたんです。
当然、施術すると即座にSLRは80度まで回復。そして3週後には下肢の症状は完全に消失しました。やはり、病態把握は大切です。
いくらMRIで”ヘルニア”といわれても、中にはヘルニアによる症状ではなく、違う病態による症状が出ていることがあります。
私たちは、クリアな視点で患者さんの症状から病態を把握に努めています。その重要性を再認識した症例でした。