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子供が”太ももが痛い”と言ったら…

2024.04.20 | Category: エコー,放散痛,画像検査,病態把握,痛み,痛みの原因,股関節,超音波画像検査,鑑別

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小さな子供が遊んでいて急に”太ももが痛い”と言ってきたら、股関節を傷めていることがあります。

幼少期であれば単純性股関節炎が多いのですが、他にもペルテス病や、少し大きくなると大腿骨頭すべり症なんかも考えられます。

股関節の痛みが太ももに放散しているのです。

もちろん、太もも自体を傷めていることもありますので、そこは専門家に判断を委ねなければなりません。

 

ちなみに当院では、さまざまな理学検査や超音波画像検査(エコー)にて股関節を観察し、総合的に病態を判断しております。

 

子供の「太ももが痛い」は要注意です。

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”痛みの表現”は人それぞれですが

2024.04.15 | Category: 原因不明,放散痛,病態把握,痛み,痛みの原因,痺れ,鑑別

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”痛みの表現”として、、、

・手のひらで「この辺りが痛い」という場合
・指で痛いところを指し示す場合
・指で線を描くようにこういう感じで痛いという場合

他にも様々な表現方法はあると思いますが、こういった患者さんの痛みの表現方法だけである程度病態がわかります。

 

例えば、、、

・手のひらで「この辺りが痛い」という場合は…
→放散痛、関連痛など、そこには病変がない場合が多い。

・指で痛いところを指し示す場合は…
→そこに組織損傷がある場合が多い。

・指で線を描くように痛いという場合(線状に痛みを訴える場合)は…
→神経に関連した痛みが多い。

 

このように患者さんの痛みの訴え方だけで、ある程度病態を予測することができます。

当院では、患者さんのそんな些細な痛みの表現も見逃しません。

 

どこに行っても原因がわからない、どこに行ってもなかなかよくならない、レントゲンやMRIを撮っても痛みの原因がわからない、このようなことでお悩みの方は一度当院までご相談ください。

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別のところが痛い: 詳しい病態

2024.04.10 | Category: 病態把握,痛み,痛みの原因,鑑別,間違った常識

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例えば、腰を痛めたら股関節や臀部も一緒に痛めることがあります。そのため、”詳しい病態”を考える必要があります。

他にも…
突き指したら指を伸ばす筋肉や手首を支える筋肉を痛めることがあります。

足首を捻挫したら、捻挫しない等に足首を制御している長・短腓骨筋という筋肉を痛めたり、場合によっては膝の関節や股関節、腰を痛めてしまう場合もあります。

そして膝を痛めたときには、足首や股関節、臀部、腰を痛めることがあります。

 

このように負傷原因から運動連鎖的に考えると、主症状部位以外を損傷していることがあります。

患者さんは、主に症状がある部位に強く痛みなどを自覚するため、他に損傷があっても気づいていないことがあります。

 

しかし、この主病巣以外の病態がときに痛みを長期化させます。

そのため当院では、こうした見逃しを回避するにも負傷原因の詳細な聞き取りをはじめ、さまざまな検査を行っています。

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超音波画像検査装置 エコー とレントゲン

2024.04.05 | Category: エコー,レントゲン,原因不明,最先端,画像検査,疲労骨折,病態把握,超音波画像検査,鑑別,骨折,骨折・脱臼

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超音波画像検査装置”エコー”では、レントゲンではみえない多くの骨折を判断できます。

例えば、いわゆるヒビ(不全骨折)。ヒビはレントゲンでは仮骨が出てくる7〜10日後にしか確認することができません。しかし、エコーであれば急性期でも判断可能な場合があります。

また、若年者に発生するコーレス骨折という前腕部の骨折。特に若木骨折と言って骨が折れずに少し曲がってしまった場合、レントゲンではなかなか把握しづらいです。

しかし、エコーであれば、骨折線は確認できませんがpronater signと言って、方形回内筋という筋肉の厚さが増大するため骨折と判断できます。

他にも肘関節内の骨折であれば、posterior fat pat signやsail signという特徴的な所見によって骨折を判断することができます。

このように、エコーでは骨折線を直接確認できなくても骨折を判断することができる場合があります。

もちろん、レントゲンのように全体像を把握することは難しいですが、局所の詳細な病態を把握する上では非常に重要な所見を確認できます。

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”肩の痛み”の原因とは?

2024.03.30 | Category: 原因不明,捻挫,放散痛,整骨院肩こり,栄養,病態把握,痛み,痛みの原因,筋損傷,筋肉,肉離れ,肩の痛み,脱臼,解剖,鑑別,骨折,骨折・脱臼

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”肩の痛み”がある患者さん。
一般的に多くの先生は、まず筋肉を評価します。そして関節の可動域をみます。

 

しかし、肩関節には筋肉以外に神経や血管、関節包、靭帯など、当然ながら様々な組織が存在し、またそれぞれの組織は、痛みを発する因子にもなりえます。

つまり、”肩の痛み”を考える際には、これらのどの組織が痛みの原因となっているのかを特定しなければなりません。

 

その際には、痛みのある部位だけでなく、放散痛や知覚障害も非常に参考になりますし、負傷原因も重要です。

さらに関節可動域や筋力、理学検査は最も重要です。

ちなみに、肩の筋力を見ている先生は多くありません。

でも、肩関節においては筋力検査は重要な検査です。と言っても、やはり様々な所見から病態を特定しなければなりませんが、そのためにも、基本的な検査法や解剖学は押さえておく必要があります。

当院ではこのような観点から、日頃より解剖学、生理学、生化学、運動学をはじめ栄養学も学び、少しでも早く症状が回復するように尽力しております。

 

しかし、最近は初見時の時間を短くする流れがあり、問診や検査などの時間が省かれているのが現状です。

そのため、病態把握が細かくできていないためか、思うように症状がよくならないとお困りの患者さんがよく来院されます。

 

当院の考え方としましては、いかに病態を詳細に把握することができるかが、症状を良くするためには非常に重要な要素と考えております。

ですから、初めて当院に来院され場合は、1時間半から2時間程度のお時間を確保してお越しください。

短時間で終わらせたい、何でもいいからとりあえず痛みをとってほしい、通院はできない、説明はいらない、とりあえず揉んでほしいといった方は当院ではご満足いただけません。

 

でも、骨折や脱臼もそうですが、突き指や捻挫、肉離れをはじめ、日常生活で起こるぎっくり腰や寝違え、ものを持って肩を痛めたなど、このような症状でお困りの方はお早めにご連絡ください。

また、当院では上記のような症状の患者さんの他、どこに行ってもなかなか良くならない、いろんな検査をしたけど原因がわからない、このようなことでお悩みの患者さんも多数来院されています。

なお、”肩の痛み”は非常に複雑なこともありますので、原因が特定されないこともしばしばあります。

まずはお気軽にご相談ください。

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なぜ、なかなか症状がよくならないのか?”技術”?

2024.01.30 | Category: 原因不明,病態把握,痛み,痛みの原因,鑑別,間違った常識

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今日は、「症状がなかなかよくならないのは、先生の”技術”がないから?それとも…?」という話しをさせていただきます。

 

そもそも技術の差はあまり関係ないと私は思っています。重要なのは病態解釈(把握)です。

なぜなら、本質的に病態を誤って解釈していると、いくら技術を持ち合わせていても症状を回復させることはできないからです。

例えば、骨折しているのに捻挫だと思って施術しても良くはなりません。もちろん、自然経過にて多少は良くなると思いますがベストな方法ではありません。

つまり、重要なのは技術ではなく、病態解釈(把握)です。正しく、そして細かく病態を把握することができれば、その病態にフォーカスした施術を行うことができるからです。

そうすれば、ある程度の技術があれば十分に症状はよくなります。

 

ただ、一般的に多くの先生は、患者さんの訴える部位と症状から大方の病態を予測して所見を取ります。

そのため、この方法だと先入観にひかれてしまい、偏った所見を無意識的に取ってしまうため、正しい病態解釈はできません。

また、このような方法で所見をとった場合、その先生の知識範囲内の病態しか導き出すことはできません。つまり、多角的・総合的な判断ができないため、他の大事な病態を見逃してしまう可能性も高いということになります。

 

当院では、まず初めに患者さんの訴える部位と負傷原因から、想定される病態をできるだけ多く考えます。私の場合は、部位によりますが少なくとも10,多いときは20以上の病態を考えます。

そして、そこから重症度の高い病態から除外していきます。除外方法は問診や各種の検査です。合わない所見は記録し、最後に再度検討します。

様々な所見をとりながら病態の鑑別を行っていき、最後に残ったのがその病態ということになるのですが、最後に、さらにその病態を確定させるための所見をとります。

こうして病態を把握していけば、見落としや間違いは少なくなります。また、偏った病態把握も少なくなります。

 

これが、私が患者さんの病態を把握する上で最も大切にしている部分です。

整形外科や整骨院などどこに行ってもなかなか症状がよくならない、痛みの原因がわからないなどのお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。

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”シンスプリント”はストレッチじゃよくならない!

2023.12.03 | Category: エコー,シンスプリント,ストレッチ,テーピング,プロテイン,マッサージダメ,マラソン,栄養,湿布,画像検査,疲労,疲労骨折,痛み,痛みの原因,神経痛,筋肉,組織修復,蛋白質,超音波画像検査,鑑別,間違った常識

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”シンスプリント”は、ランニングなどですねの内側(下腿部)が痛くなる症状が主体で、主な原因は、疲労やストレッチ不足、フォームの乱れなどが関連していると言われています。

その病態は骨膜炎、疲労骨折、筋膜、ふくらはぎの筋肉の問題など様々で、的確な病態把握が必要となります。

 

しかし、一般的にすねの内側が痛いと言うと、すぐに「それは”シンスプリント”だね!」と決めつけ、原因や痛みの詳細な部位を確認せずに施術している整骨院も少なくありません。

また、患者さん本人も「あ、これは”シンスプリント”だな」と思い込み、ほっとけば治ると思い、湿布だけ貼って放置されていることがあります。

もしくは、ネットで検索してご自身でストレッチやテーピングをされている場合もあります。

 

ただし、先に言ったように”シンスプリント”の病態は様々であり、的確な病態把握を行わなければ症状はよくなりません。

正直、どんな病態であってもストレッチだけではよくなりませんし、マッサージやテーピングでも回復は難しいと思われます。

 

というのも、当院にはこれまで多くの”シンスプリント”の患者さんが来院されましたが、疲労骨折は2件、骨膜炎やふくらはぎの筋肉の問題も数件程度でした。つまり、シンスプリントで一般的に言われている病態というのは非常に少ないのです!

そもそも疲労骨折や骨膜炎、筋膜などが原因となり発生しているのであれば、そこに施術すれば良くなるはずです。でも、おそらくほとんどの患者さんは、なかなかよくならないと悩んでいるのではないでしょうか?

もちろん、当院であれば1回でよくなるということはありませんが、まずはその痛みの原因はなんなのかということをエコー(超音波画像検査)も駆使して徹底的に突き止め、的確な施術を行なっています。

 

では、何が原因ですねの内側がそれほどの痛みを発しているのか?ということですが、実は、”シンスプリント”の原因はすねの内側を走行している神経や、ふくらはぎの筋肉ではなく膝の筋肉が関連しています。

また、その病態を引き起こす「動き」も原因の一つとなります。例えば、胸椎や腰椎、股関節、膝関節、足関節など”シンスプリント”を引き起こす原因もまた様々です。

さらに、成長期の子供であればたんぱく質や鉄不足などの栄養状態も痛みを引き起こす原因となることがあります。

 

このように、”シンスプリント”と一言に言ってもその原因は様々です。

だからストレッチやテーピング、あとインソールなんかでも一時的には症状は緩和するかもしれませんが、またすぐに症状が出てきたり、いつまで経ってもなかなか症状が回復しないのです。

 

もし、”シンスプリント”でお悩みでしたら、いつでもご相談くださいね。

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中学生の膝の痛み

2023.11.25 | Category: エコー,プロテイン,レントゲン,患者さんとの会話,整形外科,栄養,画像検査,病態把握,痛み,痛みの原因,組織修復,膝の痛み,膝痛い,蛋白質,超音波画像検査,鑑別

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”中学生の膝の痛み”といえばオスグッド・シュラッター病です。

オスグッド・シュラッター病とは、成長期にお皿の下にある骨(脛骨粗面)が飛び出た部分で痛みが生じるもので、成長軟骨部分の炎症が主な病態とされています。

しかし、この部分の痛みは全てオスグッド・シュラッター病ではありません。

 

先日、陸上部(高跳び選手)の女の子が来院されました。

話を聞くと2週間前に高跳びの練習をしていて、踏み込んだ際に左膝前面に痛みが発生。整形外科にかかると、レントゲンを取った後、エコーにて患部を観察して軽度のオスグッド・シュラッター病との診断されたそうです。

部活の先生に伝えたところ、部活の顧問がたまたま当院に以前来院したことがあったため当院を紹介してくれたとのこと。

お母さん、お姉ちゃん、妹で来院。患者はお姉ちゃん。

痛みのある部位を口頭で聞くと、自分の左膝を指差し、オスグッド・シュラッター病で痛みが出る辺り(脛骨粗面)が痛いとのこと。

膝関節の運動痛はなく、脛骨粗面の膨隆、腫脹、熱感、圧痛はない。膝蓋腱にも圧痛はなし。この時点でちょっと「?」と思ったので、患者さんに痛みを再現してもらうように言うと…

ふと立ち上がり、片足立ちをして「先生、こうすると痛いです」と。さらにケンケンをして「ケンケンするともっと痛いです」と教えてくれました。

さらに、もう一度詳しく痛みが出ている部分を確認したのですが、やはり痛みが出ている部分に変わりはありませんでした。

そこで、当院でもエコー検査と同時に、私が押したら痛い部分(圧痛)があるかどうかなどを詳細に確認していったところ、患者さんが訴えた部分に圧痛はなく、その2cmくらい下に強い圧痛があったんです。

「なるほど!」私はわかったんです。追加で痛みが増強する違う動きや検査で痛みを確認させていただくと、痛みを再現することができましたので病態を的確に判断することができました。

 

患者さんには、「オスグッド・シュラッター病もあるかもしれないけど違う病態もあって、そっちの病態の方がいまの痛みには強く関与しています」と説明しました。

そして施術を行うと、ものの数分で片足立だけでなくケンケンでの痛みも消失しました。

病態把握は重要です。病態把握を見誤ると結果はでません。今回は、まさにそんな症例でした。

 

ちなみに、中学生や高校生でスポーツをしているとどうしても蛋白質や鉄が不足しがちです。不足すると怪我からの回復も遅くなりますし、他の様々な症状が出る可能性があります。

当院では、そのような理由から栄養指導もさせていただいております。

 

膝の痛み、放置されてないでしょうか?いつかよくなる…。そのうち痛みが少なくなる…。そう思って様子を見ていても一向に良くならない。そしてマッサージやストレッチ、湿布をしてもよくならない。

そんな方はたくさんおられますが、私はよくこう言います。

「3日たって良くならなければ、それは自己回復能力を超えた組織損傷があるのですぐに施術を受けて下さい」と。

痛み初めて3日以上たっても、まだ痛みが続いているのであればお早めにご連絡ださいね。

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小学生の”突き指”は骨折をしていることもあります

2023.11.19 | Category: エコー,レントゲン,整形外科,画像検査,痛み,痛みの原因,突き指,超音波画像検査,鑑別,骨折

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先日、14歳の男の子が”突き指”のような症状で来院しました。

話しを聞くと、走っていた際に転倒して、右手をついたときに右母指の第2関節を負傷したとのこと。

右母指は全体的に腫れていて熱感もある。第2関節や第1関節には皮下出血斑が出ていました。

第1関節には動かしたときの痛みはなかったけど、第2関節は屈伸させると強い痛みがみられました。さらに、第2関節の小指側を押すと著明な圧痛がみられました。

患部をエコーで確認し、基節骨という骨の基部尺側(小指側)に折れているようなもの(骨片)を確認しました。そのため、骨折と判断して整復を試みましたが、整復後にエコーで確認しても明らかな変化はありませんでした。

すぐに整形外科を受診できるとのことだったので、患部は固定せず専門の医師にかかってもらいました。

 

同日にレントゲンを持って再来。骨折部は1.9mmの転位があり、手術も検討するようにと説明されたとのこと。

レントゲンにて骨折部の全体像を把握することができたので、なぜさっき整復できなかったのか?という原因がわかったため、再整復を試みました。

すると、今度は整復と同時に「クキッ」という整復音がしたため、これできれいに整復できたと確信し、すぐにエコーで確認すると、1.9mmもあった転位が0.9mmになっていました。

1mm以下に整復することができたこともあり、そのままアクアプラストという特殊な材料で患部を固定しました。

 

今回は中学生でしたが、小学生の突き指は8割が骨折を伴っているとも言われています。しかし、子供の骨折はレントゲンだけではなかなか見つけることが困難であり、近年ではエコーの有用性が指摘されています。

ただ、今回の患者さんはエコーとレントゲンの両方が有用であった貴重な症例でした。骨折の全体像がわかることで、受傷機転の詳細もわかり、整復方法もすぐに再考することができました。

骨折を見つけることはとても大事ですが、その後の整復や処置も重要です。

 

とはいえ、いまだ”突き指”は軽視されがちな外傷の一つです。突き指は、骨折を伴っている可能性もあるということをぜひこの機会に覚えておいて下さい。

そんなに痛みが強くなくても骨折をしていることもあります。突き指をしたら、できるだけ早めに当院までご連絡ください。

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MRIで”ヘルニア”と…でも実は違っていた

2023.11.17 | Category: MRI,ぎっくり腰ヘルニア,しびれ,ヘルニア,坐骨神経痛,整形外科,画像検査,痛みの原因,痺れ,神経痛,鑑別,間違った常識

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以前に病院でMRIまでとり、L5/S1の”ヘルニア”と診断された30代後半の男性。

先日来院され、1ヶ月経っても改善が見られないということから当院を受療されました。

MRIにて”ヘルニア”であったとのことでしたが、”ヘルニア”に関連する理学所見に乏しかったんです。
・反射は正常
・下肢の筋力は、若干低下している筋肉もあったが他は正常
・痺れている領域の感覚の低下はない
・SLR(寝た状態で足を伸ばしたまま上げるテスト)は患側で20度

SLRは顕著だけど、他の神経学的初見に乏しいな…と思いました。つまり、ヘルニアのような所見はあるものの、神経を強く圧迫しているような所見はあまりみられなかったのです。

ちなみに腰の運動痛は前屈痛著名、後屈痛も前屈ほどではないけど痛みが強い。そして座位保持で痛みが増強する。

私は、(これは”ヘルニア”による症状ではない可能性のほうが高いな…)そう思い、同じような症状を引き起こす脊柱管狭窄症の根型、腰部神経根症、ファーアウト症候群、梨状筋症候群などを疑い、さらに理学所見をとっていきました。

すると、梨状筋症候群の所見が顕著にみられたんです。

当然、施術すると即座にSLRは80度まで回復。そして3週後には下肢の症状は完全に消失しました。やはり、病態把握は大切です。

いくらMRIで”ヘルニア”といわれても、中にはヘルニアによる症状ではなく、違う病態による症状が出ていることがあります。

私たちは、クリアな視点で患者さんの症状から病態を把握に努めています。その重要性を再認識した症例でした。

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当院へのアクセス情報

所在地〒700-0953 岡山県岡山市南区西市476 セビアン西市駅前1F
予約初診時のみ予約優先
電話番号086-250-3711
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