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TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)とは、手関節の尺側(小指側)に位置する三角線維軟骨複合体(Triangular Fibrocartilage Complex)が、外傷または経年的な負荷の蓄積によって損傷した状態を指します。
TFCCは尺骨頭と手根骨の間でクッションとして機能し、前腕の回内・回外運動時の荷重を分散させる役割を担っています。
一般的な情報として「捻った」「転んで手をついた」という受傷機転は知られていますが、臨床上重要なのは、なぜ一度の外傷後も痛みが慢性化・再発しやすいのかという点です。
TFCCは血流に乏しい組織(特に中央部・橈側付着部)が多く、損傷後の組織修復が緩徐に進行しやすい特性を持ちます。そのため、病態を正確に把握しないまま安静のみで経過を見た場合、可動域制限や筋出力低下といった二次的な機能低下を伴ったまま日常生活に戻ってしまうケースが少なくありません。

じゅん整骨院では、まず問診にて受傷機転(転倒時の手をついた方向、ラケットスポーツや荷重動作の反復歴など)を確認したうえで、視診・触診による腫脹・圧痛部位の特定を行います。
続いて、尺骨突き上げ徴候の有無を確認するための徒手検査(TFCC圧迫テスト、前腕回旋時の疼痛誘発テストなど)を実施し、痛みの再現性と可動域制限のパターンを評価します。
問診・徒手検査で病態の方向性を絞り込んだうえで、超音波画像観察装置(エコー)を用いて、尺骨小窩(fovea)付近の三角線維軟骨、尺側手根伸筋腱(ECU)腱鞘、遠位橈尺関節(DRUJ)の関節裂隙を描出し、軟骨の輪郭不整・腱鞘周囲の低エコー域(滲出液貯留)・関節裂隙の左右差の有無を確認します。
レントゲンでは描出されない軟部組織の状態を、動的評価(前腕回旋時の腱・関節の動き)を含めて観察できる点が、エコー評価の特徴です。

エコー所見と徒手検査の結果を統合し、痛みの主因を推定します。TFCC損傷は大別すると、外傷性(転倒・介達外力による裂傷)と、変性性(尺骨マイナスバリアントに伴う尺骨突き上げ症候群など、加齢的・反復負荷による摩耗)の2つの病態に分類されます。
エコー上で軟骨の輪郭不整が明瞭かつ受傷機転が明確であれば外傷性の要素が、明確な受傷機転がなく反復動作歴が長い場合は変性性の要素が優位である可能性を考慮します。
また、TFCC損傷と類似した症状を呈する尺側手根伸筋腱炎や、三角骨・尺骨茎状突起由来の骨性由来の痛み、尺骨神経由来の症状との鑑別も重要です。
所見が単一の病態で説明しきれない場合は、複数要因が併存している可能性を保留したうえで、経過を見ながら評価を更新する方針をとります。

急性期で腫脹・炎症所見が強い場合は、微弱電流療法を用います。微弱電流は生体電流に近い微小電流を組織に通電することで、ATP産生の促進やタンパク質合成の活性化に寄与するとされ、炎症期における組織修復環境の整備を目的として使用します。
可動域制限や周囲組織の滑走障害が認められる場合には、手技療法により尺側手根伸筋腱周囲の軟部組織の滑走性改善を図ります。あわせて、テーピングにより遠位橈尺関節の可動域を制御し、日常生活やスポーツ動作における疼痛誘発肢位(前腕回内・回外の最終域)への負荷を軽減します。テーピングは固定力よりも、関節の異常な動きの範囲を制限しつつ、必要な可動性は残す、という設計を意識して選定します。
症状の経過に応じて、拡散型圧力波や低出力超音波(LIPUS)を、組織の修復過程を促す目的で選択する場合もあります。いずれの機器・手技も、エコーおよび徒手検査で確認した病態(炎症期か、修復期か、滑走障害の有無か)に応じて選択しており、機器ありきの画一的な施術は行っていません。

軟骨・靭帯組織の修復には、コラーゲン線維の材料となるタンパク質、コラーゲン合成に必要なビタミンC、線維芽細胞の働きに関与する亜鉛や鉄、骨代謝に関わるビタミンDなど、複数の栄養素が関与するとされています。これらが不足した状態が続くと、組織修復の速度や質に影響を及ぼす可能性があるため、必要に応じて食事内容の確認や栄養面の助言を行っています。
生活指導としては、疼痛誘発肢位(手をついて体重を支える動作、瓶のふたを開けるような強い回旋動作など)を一時的に避けること、自己判断で無理に動かし続けたり、逆に過度に安静にしすぎたりしないことを説明しています。経過中に痛みの性質が変化した場合(しびれの出現、夜間痛の増強など)は、速やかに再評価を行う方針です。
なお、エコーおよび徒手検査の結果、当院での物理療法による経過観察が適さないと判断される場合(TFCC完全断裂が強く疑われる場合、骨性の異常が疑われる場合など)は、連携先の整形外科への受診をご案内しています。
【標題】:手関節捻挫における超音波画像観察を用いた舟状骨骨折の鑑別と、熱可塑性固定材および生理学的介入による臨床経過
患者は10代男児。遊戯中に転倒し、右手関節を衝いて負傷。受傷直後より右手関節背側に腫脹および熱感を認める。右手関節の掌背屈、および橈屈時に運動時痛が著明。Snuffboxに圧痛を認めたため、舟状骨骨折を視野に入れた精査を実施した。
橈骨遠位端部および舟状骨の骨損傷を疑い、以下の臨床所見および超音波画像観察による除外判断を行った。
超音波画像診断装置による動的観察において、橈側手根側副靭帯および背側手根靭帯の低エコー像を確認。靭帯実質部の連続性は維持されており、重度の断裂は否定された。比較対象として健側との対比を行い、関節包内の貯留液が軽度であることを確認した。
患部の安静保持と軟部組織の修復環境を構築するため、以下の処置を施行した。
熱可塑性固定材ThermoFitを使用し、機能的肢位である手関節軽度背屈位にて固定。包帯による適切な圧迫を加え、背側の腫脹減退を図った。バイオメカニクスの観点から、橈屈および掌屈方向への制動を優先した構造とした。
組織修復の促進を目的として、以下の介入を行った。
| 介入項目 | 内容・機序 |
|---|---|
| 高気圧酸素ボックス | 溶解型酸素の供給量を増加させ、受傷組織の細胞代謝を亢進。固定期間中2回、除去後1回実施。 |
| 微弱電流療法(MCR) | 弊社オリジナル粘着パッドRing Stimを使用。酸素ボックス併用下で通電し、ATP産生を促進。 |
| 分子栄養学指導 | 組織構築の材料となるタンパク質(ホエイプロテイン等)の積極的な摂取を初回時に指導。 |
固定施行より7日経過時点で腫脹は消失。同日に固定を除去し、自動運動を開始。受傷から11日目には背屈時の軽度疼痛を含む全ての自覚症状および臨床所見が消失したため、加療を終了とした。
若年層における組織代謝の速さと、適切な固定管理および生理学的介入が早期復帰に寄与したと考えられる。
固定除去時の評価において、患部の不安定性は認められず、日常生活への早期復帰に対する高い適合性が確認された。患者および保護者からは、固定下での生活の利便性と、短期間での疼痛消失に関する客観的事実を確認している。
手首の小指側に痛みを感じることはありませんか?それは”TFCC損傷”(三角線維軟骨複合体損傷)かもしれません。
TFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首の小指側にある軟骨や靭帯の複合体で、手首の安定性を保つ重要な役割を果たしています。スポーツや日常生活での手首の使い過ぎや、転倒などの外傷により損傷することがあります。

TFCC損傷は、以下のような原因で発生することがあります:
当院では、TFCC損傷に対して以下のような施術を行っています:
TFCC損傷は、放置すると慢性化しやすく、治療が長引くことがあります。手首の小指側に違和感や痛みを感じたら、早めに専門家に相談することをおすすめします。
じゅん整骨院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた施術を行い、早期回復を目指します。手首の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

”TFCC損傷”(三角線維軟骨複合体損傷)は、手首の小指側にある軟骨や靭帯の複合体が損傷することで、痛みや不安定感を引き起こす症状です。スポーツや日常生活での手首の酷使、転倒などが原因となります。
また、中には”TFCC損傷”と同じような所見にも関わらず、実は神経が原因となって痛みが出ている場合もありますので、当院では詳細な病態把握に努めています。
”TFCC損傷”の回復を早めるために、以下の点に注意しましょう:
手首の痛みがなかなか改善しない場合、”TFCC損傷”の可能性があります。じゅん整骨院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた施術で、早期回復を目指します。お気軽にご相談ください。

「手首の痛みがなかなか改善しない」というケースでは、単なる炎症ではなく、どの組織にどのようなストレスが加わっているかが評価されていないことが多く見られます。
特に岡山市南区でも、デスクワークやスマートフォン操作、スポーツ活動の増加に伴い、手首への慢性的な負荷が問題となっています。痛みの背景には、機能解剖学的に異なる複数の病態が存在します。
痛みの部位と動作時痛の出現パターンは、病態推定の重要な手がかりとなります。
じゅん整骨院では、触診に加えてエコー(超音波画像検査)を用い、痛みの原因を構造的に評価します。
例えば、同じ「手首の痛み」でも以下のように所見は異なります。
三角線維軟骨複合体(TFCC)周囲の異常は、小指側の疼痛と強く関連します。
このように、「どこが悪いのか」を可視化することが、その後の施術精度に直結します。

痛みが長引く症例では、単なる局所の問題ではなく、以下の要因が関与していることが多いです。
つまり、組織修復に必要な環境が整っていない状態が継続していると考えられます。
評価結果に基づき、以下のように段階的にアプローチを行います。
重要なのは、「痛みを取る」だけでなく「再発しない状態を作る」ことです。
適切な評価と処置が行われた場合、手首の痛みは段階的に改善していきます。ただし、負荷環境が変わらなければ再発リスクは残ります。
そのため、じゅん整骨院では以下を重視しています。
回復は「施術」だけでなく「環境調整」によって加速します。
手首の痛みは一見似ていても、原因は大きく異なります。だからこそ、正確な評価に基づいた施術が不可欠です。
岡山市南区で手首の痛みにお悩みの方は、症状を曖昧にせず、一度しっかりと状態を確認することをおすすめします。
”手首の痛み”を訴えて来院される患者さんも多くおられます。
中には、腱鞘炎だと思っていたけど実は骨折していた!なんてこともありました。
手首には舟状骨、月状骨などの骨をはじめ、腱鞘や三角繊維軟骨複合体(TFCC )という軟骨も存在しており、非常に緻密な構造をしています。
また転倒した際に手をついた場合などは、橈骨という前腕部の骨が折れることもしばしばあり、早期に適切な処置を受ける必要があります。
当院では、患者さんの症状をもとに問診、視診、触診をはじめ、各種の検査を行い、さらに整形外科でも使用されている超音波画像検査装置(エコー)にて痛みの原因を詳細に観察しています。
手首の痛み、腫れなどの症状は、まずは当院までご相談ください。
”TFCC”
テニスやゴルフをされている方は、よく手首の小指側が痛いと言って来院されます。
ネットで”手首の痛み”と調べると、いろんな病名が出てきてびっくりします。そこで”手首の痛み”小指側”で調べると”TFCC”という単語がたくさん出てきます。
TFCCとは三角線維軟骨複合体のことで、簡単にいうと膝の半月板みたいなもので、手首の小指側の痛みは、このTFCCやその周辺組織で損傷や炎症を起こしたものです。
ただ、中には同じ箇所の痛みにもかかわらず、全く原因組織が異なることもあります。例えば神経です。
手首の小指側の痛みに関連するのは尺骨神経で、尺骨神経が走行しているどこかで圧迫や滑走障害が起こり痛みが生じます。
手首の痛みはTFCCだけではありません。
小指側では”TFCC”損傷、尺側手根伸筋腱腱鞘炎、尺側即副靭帯損傷、ギヨン管症候群などで、親指側では舟状骨骨折、ド・ケルバン病、母指CM関節症などです。他にも様々な原因で痛みは生じます。
岡山市にあるじゅん整骨院では最初から原因を決めつけず、問診から検査そして施術までを一貫して行っています。
また、詳細な病態把握のために超音波画像検査(エコー)で患部を確認することも積極的に行っています。
整形外科や病院、整体、どこに行っても原因がよくわからないとか、なかなかよくならないとお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。