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【”腰痛”でお悩みの方必見!】腰痛の考え方と具体的な施術方法

2018.03.15 | Category: ぎっくり腰,ぎっくり腰とは,ぎっくり腰原因,ぎっくり腰治療,機能改善,腰痛,腰痛原因,腰痛症状,間違った常識

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こちらは”腰痛”をお持ちの患者さん専用のページとなります。

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”腰痛”には、様々な原因があります。筋肉、関節、神経など本当に様々です。そして腰痛の施術にも、ストレッチ、体操、運動療法など様々な手法があります。しかし、その多くは的確な原因が特定されないまま、施術をされいる場合も少なくありません。

 

 

”腰痛”は正しく理解すれば、比較的早期に改善させることができます。
さらに、ぎっくり腰の再発率を低下させることも
できます。

 

この記事では、ぎっくり腰、非特異的腰痛を中心に、間違った腰痛の知識、腰痛施術のポイント、再発する原因について分かりやすく説明しています。

 

腰痛の85%は、画像検査は明らかな異常のみられない「非特異的腰痛」といわれています。そう、腰痛のほとんどは腰に原因がないということなんです。

そして、ぎっくり腰の再発率を研究した論文によると、12ヵ月以内での再発率は73%に上るといいます1)。

 

”腰痛”施術に現役で携わる柔道整復師の経験とデータを元に、具体的な腰痛施術の方法を説明します。

 

 

”腰痛”が治らない理由は…?実は”腰痛”に関する常識がそもそも間違っていた!!

腰痛患者は毎年伸び続けています。なぜこれだけ医療が進歩しているにもかかわらず、そしてこれだけ整形外科が増え、整骨院などの治療院も増え続けているのに腰痛の患者さんは減少しないのでしょうか?

 

さらにここ数年、治療院業界では各地で腰痛をはじめとする技術セミナーが毎週のように行われています。医療が進歩し、また私たち施術家の技術力も確実に向上しているはずなのに、一体なぜ腰痛の患者さんは減らないのでしょうか?

 

その理由は、いたってシンプルです。そう、腰痛に対する知識がそもそも間違っているからです。治るわけのない治療を続けても治ることはありません。これが答えです。

では、一体何が間違っているのでしょうか?そしてなぜ治らないのでしょうか?わかりやすく説明させていただきますね。

 

 

-なぜストレッチをしても”腰痛”は治らないのか? -腰痛と柔軟性の関係

多くの先生は「硬いから腰痛になるんだよ」と言います。だから、患者さんも「私硬いから…」と、こういうわけです。だから、施術でストレッチをはじめとする柔軟性を高める施術がよく行われます。

そこでよく行われるのがスタティックストレッチ(静的ストレッチ)ですね。スタティックストレッチというのは、20~30秒ほど持続するストレッチで、柔軟性の向上にとても有効とされています。

 

さて、本当に身体が硬いから腰痛になるのでしょうか?もちろん、最低限の柔軟性は必要ですが、ストレッチだけで本当に腰痛が治るでしょうか?答えは「ノー」です。

もちろん、ストレッチ等によって腰痛が改善するケースはあるかもしれません。でも、それは腰痛を根本的に改善したということではありません。

なぜなら、柔軟性を高めても腰痛にはなるからです。例えばバレリーナや新体操の選手は腰痛にならないでしょうか?ってことです。柔軟性を高めたところで、腰痛は治らないのです。

 

 

–ストレッチしてはいけない筋肉がある???

ストレッチには様々な効果があります。柔軟性の向上、筋の粘弾性の向上、血流量の増大など、他にも様々な効果が期待できます。しかし、ここで注意しておかなければならないことがあります。それは、「筋出力が低下する」ということです。

どういうことかというと、スタティックストレッチによって伸張された筋は、「抑制」といって力が入りにくくなってしまうのです。ということは、本来安定性に寄与している筋に対してスタティックストレッチを行えば、安定性を損なってしまうということになります。だから注意が必要なんです。

 

しかもその効果は、3時間ほど持続すると言われていますから、例えばスポーツの前にこのスタティックストレッチをすると、パフォーマンスが低下する可能性があるのです。

 

 

-筋力強化をしても”腰痛”が治らない理由とは? -腰痛と筋力低下の関係

筋力を強化すると、腰痛は治るのでしょうか?では逆に、筋力がない人は必ず腰痛になるでしょうか?ちょっとこう考えてみてください。ボディビルダーの方は腰痛にならないでしょうか?なりますよね。

そうなんです。いくら筋肉を強化しても腰痛になるとかならないとかには影響はないのです。

 

いまだに「腹筋をしなさい」とか「背筋をしなさい」とよく言われます。さらに「腹筋と背筋のバランスが…」なんてことを連呼ている方もおられます。しかし、そもそも腹筋や背筋運動は腰痛になるリスクがあります。

 

 

–腹筋や背筋をすると”腰痛”になる理由

理由は2つ。1つ目の理由は腹筋も背筋もその走行上、強化する際に脊柱に圧迫力が強くかかってしまうということ。2つ目の理由は、実は腹筋をするとインナーマッスルは抑制され、体幹機能は低下してしまいます。

体幹機能が低下してしまえば、脊柱の安定性は損なわれてしまい、結果的に腰痛発症リスクが高まってしまいます。このような理由から、腹筋や背筋はお勧めできません。

 

 

-運動しても”腰痛”は治りません! -腰痛と運動不足の関係

「運動不足」という言葉…、いつからよく聞くようになったでしょうか?運動しないのはよくない、運動したほうがいいに決まっている。そんな風潮がありますよね。

でも実際はどうでしょうか?残念ながら運動されている方の方がよっぽどケガや腰痛は発生しています。

 

とはいえ、適度な運動は有効であると思います。運動することによって全身の血流がよくなったり、自律神経系への影響から腰痛が楽になるケースは十分に想定できます。しかし、運動不足と腰痛に深い関係はありません。ただ注意すべき点は、運動をしていても腰痛になってしまうという点です。

 

 

-姿勢がよくなっても”腰痛”は治らない!? -腰痛と姿勢の関係

「姿勢をずっと正していたら、余計に腰が痛くなった!」そんな経験はないでしょうか?姿勢は、意識的にいくらでも変化させることができますよね。だから…

【 姿勢がいい = 腰痛にはならない 】

という図式は間違っています。姿勢が良くなったところで、腰は傷めてしまいます。なぜなら、姿勢が悪いこと自体が腰痛の原因になっているわけではないからです。ちなみに姿勢がいい人も腰痛にはなります。

 

 

–実は…姿勢の保持に問題が…

基本的に同じ姿勢をしていると、腰が痛くなります。これは正しい姿勢でも悪い姿勢でも同じです。同じ姿勢を保持していると、同じ部分にストレスがかかり続けます。だから、腰痛が発生するのです。

幼稚園児や保育園児を見てみてください。「じっと座ってなさい!」と先生が言っても、モゴモゴ動いてますよね。だから、身体は疲れても肩や腰が痛くなるということが少ないんですね。その点、大人は「忍耐」という神業を使えます。実はこれが腰痛を引き越しているのです。

 

 

-シップは冷えない、治らない! -”腰痛”と痛み止めの関係

シップ(湿布)とは、経皮的消炎鎮痛剤のこと。温感湿布とか冷感湿布と言って、温かく感じたり、冷たく感じたりします。でも実際にはほとんど組織の温度変化はありません。

ちなみにどちらのシップも皮膚の表面温度を1度だけ下げます。これは気化熱によるもので、たいした効果はありません。だから冷やすために…とか、温めるために…という目的で湿布を使っても、それほどの効果は望めません。

 

 

–痛み止めはいいの?悪いの?

結論から言いますと、施術期間中の服用はお勧めしません。しかし、痛みがあまりにもひどい場合、通院できない場合などこのようなときは、服用したり貼っていただいて構いません。

でも忘れないでください。痛み止めはあくまで「痛みを止めている」だけです。決して組織の修復が進むわけではありませんので、逸早く施術を受けていただくことが理想と考えます。

 

 

-”腰痛”が慢性化してしまう意外な理由とは? -腰痛とサポーターの関係

ぎっくり腰ほどの痛みではないけど、常に腰がだるい、もしくは重いという症状が3ヶ月以上続く場合、慢性化した状態と言えます。

腰痛が慢性化する原因は社会的要因、精神的要因、機能的要因など様々ですが、実はサポーターを肌身離さずつけている方は、慢性化のリスクは高くなってしまいます。

 

 

–サポーターをするとセンサーがバカになる!?

これからお話しするのは、腰に限ったことではありません。関節、関節包(関節を包んでいる膜)、筋肉などにはたくさんのセンサーが存在します。このセンサーは何をしているかというと、どれくらい関節が曲がっているか、どれくらい筋肉が伸びているか、どれくらい負荷がかかっているかなどの情報を脳へ送っています。そしてその後、その情報は脳で処理され、身体をコントロールしています。

 

しかし、サポーターをしていると、そのセンサーは、さほど機能しなくてもよくなるので、結果的に”バカ”になってしまうのです。このような経験はないでしょうか?サポーターを取ったら、なんか腰が不安定な感じがするとか、力が入りにくくなるとか…。これは、センサーが”バカ”なっている証拠です。

 

 

-筋肉は緩めたらダメ!? -”腰痛”と筋肉の硬さの関係

そもそも【硬い=痛い】は違います。筋が硬いから緩める。これだけではいけません。理由は簡単です。硬くなった原因はそのままだからです。だから筋はまた硬くなってしまいます。

 

ということは、筋が硬くなった原因自体にアプローチする必要があるのです。さらに、筋が硬くなった理由があるということは、筋を緩めることで、何か弊害が起こる可能性もあります。例えば、痛みを守るために硬くなっていたのであれば、筋を緩めることによってその痛みが増大してしまう可能性があるということです。

 

 

–筋肉を緩めるとこんなことも…

ちなみに、筋は緩めると同時にある他の効果をもたらします。それは「抑制(弱くなる)」です。そうです。筋は緩めると弱くなってしまうのです。この状態は、筋肉の出力自体が低下した状態ですから、安定させる筋肉を緩めてしまうと、体幹の安定性は損なわれてしまします。

 

 

-実は歪んでいるのは”正常”なんですよ! -”腰痛”と歪みの関係

人間という動物は、手の長さも足の長さも左右で違います。顔も左右で違いますよね。左右差はあって当たり前です。その左右差を補正するために、骨盤や背骨がうまく歪んでいるわけです。

これは異常でしょうか?では、その歪みを正すことで、果たして腰痛が治るでしょうか?様々な理論はあるでしょうが、これでは腰痛を根本的に改善することはできません。

 

さらに、もし歪みが全ての原因であるならば、その歪みさえ治すことができたら、腰痛は再発することはないでしょう。

 

 

-マッサージは筋肉を硬くする? -”腰痛”とマッサージの関係

マッサージはとても気持ちいいです。マッサージをすると筋肉が柔らかくなって…と、ちょっと待ってください!確かにマッサージの直後、筋肉は柔らかくなります。上手なら(笑)。

でも、その後数時間で筋肉は前の状態よりも硬くなってしまいます。だから、マッサージをすればするほど筋肉は硬くなってしまうんです。

 

 

–マッサージでも筋肉は抑制される!?

そう、実はマッサージでも筋肉は弱くなってしまいます。マッサージによって筋肉の緊張が取れてしまうため、筋肉の出力が低下してしまうんです。だから、むやみやたらにマッサージをするというのは全くお勧めできないのです。(腰痛を改善するという目的では)全身マッサージなんかはもってのほかです。

 

 

-”腰痛”の85%は非特異的腰痛…? -腰痛の原因は”腰”じゃない!?

画像検査では明らかな異常のみられない非特異的腰痛は、85%を占めると言われています。しかし、この数字をどうとらえるか、そこが重要なポイントになります。どういうことか説明します。

 

画像や所見で異常がないということは85%の腰痛は、腰という構造体には損傷がないということが証明されたわけです。そう腰は問題ないということです。ということは、画像所見では写らない何か、もしくは腰以外のところに腰痛の原因があるという証明になったわけです。

 

よって、ぎっくり腰のように腰自体に原因がある場合は、患部へのアプローチが必要となりますが、患部の組織修復が完了すれば、腰へのアプローチは全く意味がないということになります。

 

このようにストレッチ、筋力強化、歪みの改善、姿勢改善、筋肉を緩める…このような方法では腰痛を根本的に改善することはできません。

 

では、どうしたらいいのでしょうか? そもそもなんで腰痛になってしまうのでしょうか?

 

戦略的に”腰痛”を攻略する具体的な方法とは?

今までの常識、基本概念では結果的に腰痛の患者さんは減ることはありませんでした。むしろ増加傾向です。ということは、今までの考えは間違っているということです。

よって、今までの基本概念のもとではどんな施術を受けても腰痛は改善しないということです。その証拠たるものこそ、現状の腰痛患者数であり、あなたもご理解いただいていることかと思います。

 

 

-構造的破綻と機能的破綻

では一体、どのようにして腰痛を改善すればいいのでしょうか?その前にまずは、腰痛の本当の原因、いわば根本原因を知る必要があります。原因がわからなければ治すことはできませんから、その根本原因を見つけ出す必要があるわけです。

そこで重要な考え方となるのが【構造的破綻】【機能的破綻】という概念です。腰痛は、この2つの概念をもとに戦略的に攻略する必要があるのです。それでは、この2つをわかりやすく説明させていただきます。

 

 

構造的破綻とは?

ぎっくり腰をはじめとする原因が明らかな腰痛の多くは、「腰」という構造体自体が損傷した状態です。構造体とは、具体的に腰椎椎間関節、多裂筋や脊柱起立筋などの筋肉、仙腸関節、靭帯など「腰」を構成する組織を指します。これらの組織が損傷(破綻)したものを構造的破綻といいます。

 

 

-”腰痛”の原因(構造的破綻)を特定するための重要な3つのポイント

何がどうなって腰痛を引き起こしているのか?腰という構造体の損傷を的確に把握するためには、問診、評価、病態把握の3つの大切なポイントを押さえておかなければなりません。

 

 

–問診 -レッドフラッグを除外するために重要なこととは?

まずはじめに重要なのは、「重大な脊椎病変」であるレッドフラッグを除外すること。レッドフラッグには、悪性腫瘍、脊椎感染症、骨折などがあります。

この記事では、「非特異的腰痛」を中心に解説しているので、詳細は割愛しますが、レッドフラグを除外するためには、この問診が最も重要な項目になります。
それでは、実際に当院で行っている問診の具体的な内容をお伝えします。

 

 

—既往歴

過去にかかったことのある病気やケガ、手術歴などを聞き取ります。例えば、悪性腫瘍の既往がある場合は、再発、転移などを念頭に注意深く、問診や検査へと進めていきます。他にも膠原病や外傷歴も聴取します。

 

 

—受傷機転 -病態を推測するための重要なヒントが隠されている?

受傷機転が不明な場合は、レッドフラッグの可能性も視野に入れておく必要があります。明らかな受傷機転がある場合で、レッドフラッグを除外できる場合は、腰部の構造体自体に組織損傷を起こしていることが示唆されます。

 

また、どのような経緯で腰痛が発症したのか?腰痛が発症した具体的な状況を聞き取ります。 例えば…「自宅で掃除機をかけていた」ではなく、「自宅で、棚の下を掃除機をかけようとして、少し前かがみになった瞬間に痛みが出た」と、受傷時の情景が思い浮かべれるようなレベルで聞き取ります。

 

なぜそこまで聞き取る必要があるかというと、実はこの受傷機転からある程度の病態を推測することができるからです。

ぎっくり腰をはじめとする腰痛は、様々な原因で発症しうるのですが、ここでは一般的に多い原因について解説させていただきます。

 

 

—-起床時の腰痛

ここではレッドフラッグを除外してお伝えしますが、起床時に腰痛が発症する場合は、様々な原因が考えられます。多くの場合は、いわゆる”寝違え”の状態で、筋肉や関節に原因が存在することが多いです。

 

 

—–寝具の問題 -低反発マットレスよりも高反発マットレスをお勧めする理由

これは個人的見解です。私は高反発マットレス、スプリング系のマットレス、普通の布団をお勧めしています。理由は簡単です。寝返りをしやすいかどうか?という点です。

低反発系のマットレスは、身体が沈みますので、寝返りがしにくくなります。その結果、同一姿勢を長時間保持することになりますので、寝違えを起こす可能性が高くなってしまうんですね。

 

 

—–軽度の脱水

体重の約1%の水分が失われると、軽度の脱水です。一般的に汗をかいたときや、のどの渇きを感じたときはすでにこの状態です。日常生活の中では、入浴時、睡眠時、飲酒時に体内の水分量は低下します。入浴時や飲酒時は、水分を摂ろうと思うといつでも取ることは可能ですが、睡眠時はそうはいきません。

だから、寝る前までに効率的に水分を摂取しておく必要があります。脱水となれば、筋肉をはじめとする身体組織は正常の活動ができなくなってしまうので、寝違える可能性も高くなるのです。

 

 

—–睡眠時間

睡眠時間が長くなると、上記にも書きました脱水の可能性も高まります。そもそも寝ている時間が長くなるというとは、それだけの間、水分を摂取していないわけですから、脱水になりやすいと言えます。

また、睡眠時間が長くなると、身体リズムや長時間臥床による身体への影響等から、腰痛を引き起こす可能性があるのです。

 

 

—-中腰姿勢でモノを持った場合

腰痛の中でも、いわゆるぎっくり腰の発生原因として最も多いのが、中腰姿勢での負傷ではないでしょうか?中腰姿勢での腰痛発症は、筋肉が原因となっているもの、関節が原因になっているもの、そして両方が組み合わさったパターンがあります。

 

例えば、関節が原因となる場合の多くは、この中腰姿勢でのぎっくり腰では多く見られます。関節は、許容範囲を超えた動きが強いられると負傷します。しかし、多くの関節は連動したり、そもそも大きな可動域、遊びがあるので、容易に負傷することはないのですが、仙腸関節(背骨の一番下にある関節)の場合は考える余地があります。

仙腸関節は通常2~3㎜程度の動きがあるとされています。他の関節に比べて、その運動範囲はとても少ないです。その運動範囲ギリギリの状態で仙腸関節に負荷がかかった場合、許容範囲を超える動きが強いられることとなり、ぎっくり腰が発症してしまうのです。

 

筋肉が原因となる場合は、次項が参考になります。

 

 

—-インナーマッスルとアウターマッスル

中腰姿勢になるとき、筋肉はどのようなメカニズムで動作を行なっているのか?これがわかれば、中腰姿勢でのぎっくり腰の発生メカニズムを理解することができます。

通常、中腰姿勢を取ろうとしたとき、まずはインナーマッスルが収縮し体幹を安定させます。そして、体幹を安定させた状態でアウターマッスルが収縮し身体を動かします。このメカニズムが破綻すると、ぎっくり腰は発生してしまいます。

 

例えば、インナーマッスルが正しく収縮しないままアウターマッスルが収縮してしまうと、体幹の安定性が保証されていない状態で身体を動かすことになるので、アウターマッスルは過収縮してぎっくり腰が発症してしまいます。

これは、何も中腰姿勢に限ったことではありません。ふと手を伸ばした時や、くしゃみの時にも起こりうるのです。

 

 

—-筋の発火異常

筋肉を動かしているのは、「脳」です。脳はどの筋肉をどの順番で収縮させるか、ということをコントロールしています。様々な原因で、その順番や筋主力の調整がくるってしまうと、正しい運動を遂行できないためにぎっくり腰を発症させてしまうことがあります。

 

 

—症状

どのような動作で疼痛があるか、安静時痛の有無、熱はないか、夜間痛、痛みの性質などのほか、腰以外の部位に出現している症状についても聞き取ります。

動きによって痛みが変わらない、安静時にも同レベルの痛みが持続する、夜中痛みで目が覚めるなどの症状はレッドフラッグのことがあるので注意が必要です。

 

このように、問診では様々なことがわかります。適切な問診を行うことができれば、問診だけで8割の病態がわかります。手間や時間はかかりますが、問診はとても重要な部分です。

 

 

–評価 -さらに病態をあぶりだす適切な評価とは?

問診ではとらえきれない病態や、細かな病変を突き止めるために重要なのが評価です。評価で注意している点は、一切の先入観を排除するということです。

「これはおそらく○○が問題で○○が炎症を起こしているだろう」と、頭の中で病態<を確定させた状態で評価はしません。なぜかというと、先入観をもって評価をすれば、おのずとそのように寄せた評価になってしまうからです。

 

評価には、様々な評価法がありますが、その中でも重要な評価についてお伝えしておきます。

 

 

—神経学的所見

非特異的腰痛では、神経学的所見は見られませんが、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などではみられます。神経学的所見とは、神経系に何らかの異常があるとき、どの部位に障害があるのかを判定する際に用いる検査です。

神経学的所見では反射・知覚検査・筋力検査・理学的検査を行います。

 

これらの所見をとることによって、神経に何らかの異常があるのかどうかだけでなく、神経の障害レベルを判断することもできます。 ここで、腰椎椎間板ヘルニアなどの神経障害のある病態を除外します。

 

 

—運動時痛(動かした時の痛み)

ぎっくり腰をはじめとする腰痛の多くは、運動時痛を伴います。どの方向に動かしたときに、どこが痛いか。それによって病態は変化しますので、実際に動かしてみて評価します。

 

 

 

—可動域検査

ぎっくり腰患者では、痛みのためなかなか可動域検査を正常に行うことは難しい。その場合は、患者さんの姿勢(体幹前傾位、骨盤後傾位など)を詳細に記録し、最終的な病態把握につなげます。

 

 

 

—各種理学検査

腰痛の病態を明らかにするため、様々な理学検査が存在します。当院では、私が特に重要としているSLR、FNSTという2つの検査を行なっています。

 

 

–病態把握 -所見から腰痛の病態を把握する

実はこれが一番難しいです。所見から病態を把握するとき、まずは、所見をテーブルの上に並べます。そして所見の関連性を考えながら、答えを導いていく作業を進めます。進め方は、基本的に医師が行う「除外診断」の方法と同じです。

 

この所見と想定している病態は一致しているのか?想定した病態は、確実に除外できるのか?他の所見はその病態と一致するのか?これを繰り返して、最終的に1つの病態をあぶりだします。

最後に、最終的に想定した病態とすべて所見の整合性を確認します。このように、所見から病態を特定していきます。

 

 

機能的破綻とは?

「腰」という構造体自体が損傷した状態を構造的破綻といいますが、それに対し、構造体を損傷させる原因である身体の機能的な異常を機能的破綻といいます。

具体的には、筋出力の低下と亢進、筋の発火順の不整、筋の反応性の低下などのモーターコントロールの異常(機能低下)が構造的破綻を引き起こすのです。

 

 

-モーターコントロールとは?

モーターコントロールとは、運動の根幹的メカニズムを統制もしくは指揮する能力とされています。ちょっと難しいですね…。要は、脳が人間の身体をどうやって動かしているのかということです(運動制御)。

 

運動制御がひどくおかしくなると、関節、靭帯、腱、筋肉に負荷が加わり、微細損傷を起こす可能性があるのです。

 

 

–脳の役割とは?

脳の役割は、運動の状態を把握して、予測可能な変化に対する運動プランを作ることです。そして予測不能な変化に対して急速な対応を講じることです。さらに、末梢のセンサーやその他の感覚から、適切なタイミングと活動量で筋肉を働かせることです。

 

 

-なぜぎっくり腰は再発するのか? -ぎっくり腰は癖になるというのは間違っている!?

ぎっくり腰などの急性期では構造的破綻が起こっています。このような場合は、損傷した組織を修復させるための施術が必要となります。多くの治療院はここで施術が完了します。メンテナンスといいつつ、単にマッサージをしているだけ…というところも少なくありません。

 

しかし、腰痛の再発率を低下させるためには、病態が発生しうる身体の機能的破綻(機能低下)への施術が重要となることはあまり理解されていません。

 

 

–ぎっくり腰、”腰痛”の原因となる機能的破綻とは?

最初は、運動制御に異常がなくても力学的な負荷などにより腰痛(必ずしも腰痛ではない)が発生し、もしくは誤った使い方の繰り返しにより運動制御に異常が起きて「機能低下」を引き起こします。そしてその機能低下が原因となってまた腰痛になるのです。これを繰り返しているわけです。

 

よって腰痛の病態だけへの構造的なアプローチだけでは、その時の症状は改善しますが、その根本である機能的な問題は残っているので、また些細な原因で腰痛を発症させてしまうのです。

 

つまり、「ぎっくり腰が癖になる」のではなく、そもそもぎっくり腰が発生原因である機能的破綻(機能低下)への施術が行われないために、ぎっくり腰を引き起こしてしまっているのです。

 

 

–ぎっくり腰はどれくらいの確率で再発するのか? 

再発の累積リスクについて論文1)では、「患者の73%は12か月以内に少なくとも1回再発した」としています。さらに…3ヵ月以内の再発率は26%、3年後では84%の再発の累積リスクがあると報告されています。

・3ヵ月以内の再発率26%
・12ヵ月以内の再発率73%
・3年後の再発率84%

 

 

-”腰痛”の根本的な原因である機能的破綻を評価する具体的な方法とは?

動きを制御している「脳」の異常を様々な検査で見つけ出し、修正することで機能的破綻(機能低下)を改善し、腰痛の再発率を低下させることができます。機能的破綻(機能低下)を評価するためには、次の3つの視点が鍵となります。

 

 

–筋出力の低下(力が入りにくくなる状態)

筋力低下と考えられているものは、実は筋が抑制された(力が入りにくい)状態である可能性があります。筋出力の低下は、一見筋力低下と似ています。ここで筋出力と筋力について少し解説しておきます。

 

筋出力は、筋自体の能力というよりはむしろ、筋を動かしている「脳」がコントロールしています。筋力は筋断面積(太さ)に比例する筋自体が持っているパワーです。

 

 

–筋の発火順異常(どんなタイミングでどの筋肉を使うかということの異常)

素早い動きを行うときや、繰り返し動作を行うときには、その運動前に筋の収縮順が脳で定義されます。そして、運動を遂行する指令と同時に、そのプログラムされた筋肉の収縮が順に始まります。

基本的に動作中は、予測不能なことに関しては対応することはできません。しかし、これではすぐに障害が起こる可能性があるため、多くの場合、脳は身体の各所にあるセンサーからの情報をもとに制御も行っています。

 

 

—筋の発火順が腰痛に及ぼす影響

例えば、背筋は大きな力を持っています。よって背筋の早期もしくは過剰な収縮は脊柱に対して圧迫力を強め、腰痛の原因ともなります。

背筋の早い収縮、お尻の筋肉の収縮が遅れるなどの筋肉の収縮する順番のズレは、腰痛に大きな影響をもたらす可能性があります。

 

 

—発火順を評価する方法

とてもアナログです。例えば、対象となる筋肉に触れ、どちらが先に収縮するかを確認します。そして正しい順に収縮しているかどうかを確認します。

 

 

–筋の反応性低下

前述の「筋出力の低下」「筋の発火順」などと同様に神経-筋の協調性に異常が生じると、筋の反応性は低下します。筋の反応性とは、適切なタイミングで筋収縮が起こっているのかということです。

 

例えば、「力を入れて耐えてくださいね」と言われた時、筋肉の反応性が低下していると、いくら筋出力に問題がなくても耐えることができません。

 

 

—反応性低下を評価する方法

筋の反応性低下は、先ほどの例がわかりやすいと思います。「力を入れて耐えてくださいね」と言って、その後力を加えます。

筋の反応性が低下していると、いくら筋出力に問題がなくても耐えることはできません。また、筋肉の発火異常も筋の反応性低下を示唆する重要な所見です。

 

 

”腰痛”を施術する際の考え方とは? -構造的アプローチと機能的アプローチに分けて考える!

まずは構造的破綻、すなわち壊れた構造体を修復させることが最優先となります。これが病態に対する構造的アプローチです。そして、構造的破綻修復後は、壊れた原因となる機能的破綻を改善する必要があります。それが機能的アプローチです。

 

こうして、”腰痛”を攻略するためには、構造的破綻から機能的破綻へと施術を進める必要があるのです。そうすることによって、そもそも腰痛になる可能性を低下させることができるのです。

 

 

-構造的破綻は、検査所見を一つ一つ取り除いていくことが重要!

それでは、一体どのように施術を展開していくのか?ここではその具体的な方法をお伝えします。構造的破綻の場合、問診、評価、病態把握を進める中で、様々な所見をとりました。構造的破綻はその所見を一つ一つ改善していきます。

 

 

–たった3つの評価→たった3つのアプローチ

当院の場合、問診、評価、病態把握と進め、病態をあぶりだすことができたら、その中の「評価」で行った理学検査や運動痛をそれぞれ改善していきます。

 

 

-機能的破綻は、セルフエクササイズでは改善しない!?

多くの文献で、単に筋力を強化したり関節可動域を拡大したりするだけでは、習慣化した異常運動パターンの改善にはつながらないと結論付けられています。

また、単純なエクササイズや筋力トレーニングでは、抑制された筋は正常化せず、抑制されたままエクササイズを行うことになるため傷害が発生する可能性があります。

 

さらに、抑制され弱った筋に対して筋力エクササイズの目的で抵抗運動を行うと、その活動性は増大するというより、むしろ低下する傾向にあるとも言われています。

なお、機能低下した筋へ外的なアプローチを行うことによって運動制御に変化を与え、改善することができるとされています。

 

このような観点から総合的に考えて、機能改善を図る場合は、治療的介入が必須であることがわかります。

 

 

–促通と抑制で機能改善を図る!

評価で機能低下と判定した筋や運動に対して、これらのテクニックを用いて機能改善を図ります。

 

 

”腰痛”はどれくらいの期間で改善するのか?

-構造的破綻の改善期間

2003年、シドニー大学でのコホート研究。結果から言うと、急性腰痛(ぎっくり腰)は1ヶ月以内に疼痛、機能障害ともに58%の改善がみられた。さらにその改善は3ヶ月後までみられたとのこと。しかし、その後の改善はほぼ一定にとどまり、低レベルの疼痛および障害は3ヶ月から少なくとも12か月までは持続する。と報告されています。

・急性腰痛は1ヶ月以内に58%改善する
・改善は3ヶ月後までみられた
・3ヶ月以降はほぼ不変
・3~12ヶ月は低レベルの疼痛は持続する

 

 

-機能的破綻の改善期間

こちらは当院の実績となりますが、機能改善は最速で1ヶ月、最長でも3か月で改善することができます。通院頻度は週に1~2回です。個々の患者さんによって機能低下レベルに相違があるため改善にかかる期間は前後します。

 

 

–機能改善後の腰痛再発率は?

ぎっくり腰の再発率は4.8%、軽度の腰痛の改善率は49.1%、軽度の腰痛の発生率は全体的に低下。さらに、腰痛になった場合の施術期間について、過去に1ヶ月以上の施術期間を要していたのは34%。機能改善後は3.8%にまで低下している。

このように施術期間においても、大幅な施術期間の短縮を図ることができています。※2018年2月14日時点 当院機能改善患者への調査による

 

 

腰痛施術の考え方と具体的な施術方法のまとめ

いかがでしょうか?腰痛が治らない理由を理解することによって、どうやったら腰痛を改善することができるか?その具体的な内容をお話しさせていただきました。そして、今までの常識や考え方のままで腰痛を改善することはできないということがご理解いただけたのではないでしょうか?

 

”腰痛”を施術の考え方と具体的な施術方法をまとめると…

・まずは、なんで腰痛が治らないのかを理解する
・腰痛は構造的破綻と機能的破綻に分けて考える
・構造的破綻において原因を特定するためには問診、評価、病態把握が重要
・機能的破綻において原因を特定するためには筋出力、発火異常、反応性を評価する
・構造的破綻を改善してから機能的破綻を改善する
・機能的破綻を改善することで腰痛の再発率が低下する

 

結果の出なかった今までの常識や考え方から脱却し、そして新しい腰痛施術の考え方と具体的な施術方法を行ない、腰痛でお悩みの患者さんを一人一人救っていければと思っています。

 

 

当院の腰痛施術をご希望の方へ腰痛治療

初めて当院へご来院される初診の患者さんは、ご予約が必要となります。まずは、お電話にて現在の腰の状態をお聞かせください。そのうえで、あなたにどんな施術が適切なのか?ご提案させていただきます。その際に、何かご心配事がありましたらお聞かせください。

 

あなたの腰痛がよくなることを心より願っております。

何かございましたらいつでもお気軽にご相談ください。

 

じゅん整骨院 院長 黒川 純

この記事内で参考にした文献および関連文献

※以下文献の中で使用していない文献もございますが、私がお伝えしている構造的アプローチ、機能的アプローチでは以下全ての文献を参考に構成しております。

1)Acute low back pain: systematic review of its prognosis.BMJ. 2003 Aug 9;327(7410):323.
2)兵頭甲子太郎:股関節外転筋の等尺性収縮運動時における筋電図学的検討―負荷量と外転運動角度が筋活動に及ぼす影響についてー.理学療法学,2009,24(4):561-564.
3)三浦雄一郎:体幹筋機能の研究と慢性腰痛症の運動療法.関西理学,2001,1:7-13.
4)鶴見隆正,松本規男,上田哲士:大殿筋筋力増強肢位の筋活動について.臨床理学療法,7(2):(147)
5)Richardson C,hodges P,hides H:therapeutic exercise for lumbopelvic stabilization 2nd ed.Churchill Livingstone,Edinburgh,2004,pp158-199.
6)生方瞳 他:慢性腰痛症における多裂筋筋硬度の左右差について.理学療法科学,2014,29(1):101-104.
7)猪飼哲夫,辰濃尚,宮野佐年:歩行能力とバランス機能の関係.リハビリテーション医学,2006,43:828-833.
8)Walsh J,hall T:Classification of low back-related leg pain:do subgroups differ in disability and psychosocial factors?.J Man Manip ther,2009,17(2):118-123.
9)大槻佳右:病期別の非特異的腰痛症3症例に対する大腿筋膜張筋へのダイレクト・ストレッチングと中殿筋への筋力強化運動による即時的効果-シングルケースによる検討-.理学療法科学,2014,29(1):81-85
10)世古俊明 他:股関節肢位と運動の違いが大殿筋、中殿筋の筋活動に及ぼす影響.理学療法科学,2014,29(6):857-860.
11)山本宏茂 他:大腿筋膜張筋の筋活動-股関節肢位及び各種動作における検討-.理学療法学,1997,第24巻第5号:270-273.
12)松田 雅弘 他:股関節外転筋疲労が片脚立位姿勢の制御と筋活動に及ぼす影響.理学療法科学,2011,26(5):679-682.
13)Suehiro T,mizutani M,ishida H,et al.:individuals with chronic low back pain demonstrate delayed onset of the back muscle activity during prone hip extension.J Electromyography Kinesiology,2015,25(4):675-680.
14)末廣忠延 他:慢性腰痛者における腰部の臨床不安定性と股関節伸展運動時の背部筋群及び股関節伸展筋群の活動開始時間との関係.理学療法科学,2016,31(2):329-333.
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17)赤坂清和:マッスルインバランスに対する評価と理学療法.理学療法科学,2007,22(3):311-317.
18)Croft PR et al:Outcome of low back pain in general practice:a prospective study,1998,BMJ 316(7141):1356-1359
19)矢吹省司 他:日本における慢性疼痛保有者の実態調査-Pain in Japan2010より.臨床整形外科,2012,47(2):127-134.
20)隈元庸夫,国分貴徳:運動連鎖からみた非特異的腰痛症と理学療法.理学療法,2014,31(8):807-815.
21)伊藤俊一 他:腰椎・腰部のバイオメカニクス的特性.理学療法,2011,28,(5):680-687.
22)菊池臣一:機能からみた病態.腰痛,医学書院,2003:43-60.
23)紺野慎一:非特異的腰痛に対する運動療法の理論.非特異的腰痛のプライマリケア,三輪書店,2010:102-104.
24)石井慎一郎:運動器疾患の理学療法における運動制御・学習理論応用の考え方.理学療法,2009,26(7):803-814.
25)木藤伸宏 他:変形性膝関節症の理学療法における運動制御・学習理論の応用.理学療法,2009,26(7):849-862.
26)Friel K et al:Ipsilateral hip abductor weakness after inversion ankle sprain.J Athletic Training,2006,41(1):74-78.
27)河上敬介ほか:体幹筋の解剖学的理解のポイント.理学療法,2006,23(10):1351-1360.
28)赤坂清和:体幹の運動制御.理学療法,2006,23(10):1369-1376.
29)Hodges PW,Moseley GL:Pain and motor control of the lumbopelvic region:effect and possible mechanisms.J Electromyogr Kinesiol,2003,13:361-370.
30)Hodges PW,Richardson CA:Transversus abdominis and the superficial abdominal muscles are controlled independently in a postural task.Neurosci Lett,1996,265(2):91-94.
31)Kader DF et al:Correlation between the MRI changes in the lumbar multifidus muscles and leg pain.Clinical Radiology,2000,55:145-149.
32)小泉圭介:コアスタビリティートレーニングの意義と基本プログラム.理学療法,2009,26(10):1195-1202.
33)Sihvonen T et al:Local denervation atrophy of paraspinal muscles in postoperative failed back syndrome.Spine 18:575-581,1993.
34)伊藤俊一他:腰部脊柱安定化とコアスタビリティトレーニング.理学療法,2009,26(10):1211-1218.
35)小倉秀子:欧米におけるコアトレーニング.理学療法,2009,26(10):1234-1242.
36)荒木秀明:体幹機能評価-股関節・仙腸関節・腰椎を一つのユニットと捉える考え方による評価を中心に-.理学療法,2006,23(11):1455-1462.
37)Richardson C,hodges P,hides H:therapeutic exercise for lumbopelvic stabilization 2nd ed.Churchill Livingstone,Edinburgh,2004,pp17-19.
38)佐藤謙次:腰椎捻挫の理学療法.理学療法,2006,23(7):1020-1035.
39)室増男:筋力増強の代表的方法と効果.理学療法ジャーナル,2010,44(4):269-276.
40)片岡晶志:運動療法-自主訓練プログラムの進め方.CLINICAL REHABILITATION,2011,20(1):28-32.
41)ジョンウォーフィル:図説 筋の機能解剖 第4版.医学書院,2015:76-77.
42)中丸宏二 他:ムーブメント ファンクショナルムーブメントシステム 第1版.有限会社ナップ,2014.
43)小関博久 編:外来整形外科のための退行性変性疾患の理学療法 第1版.医歯薬出版株式会社,2010,198-201.
44)荒木秀明:非特異的腰痛の運動療法 症状にあわせた実践的アプローチ.株式会社医学書院,2014,75-76.
45)Bogduk N,Pearcy M,Hadfield G.Anatomy and biomechanics of psoas major.Clin Biomech 1992;7:109-119.
46)齋藤昭彦:腰椎・骨盤領域の臨床解剖学 原著第4版 腰痛の評価・治療の科学的根拠.エルゼビア・ジャパン株式会社,2008,100,188.
47)柳澤健:運動療法学.金原出版株式会社,2006,16-27,330-336.
48)渡邊裕之:スパイナル・コントロール 体幹機能と腰痛の最新科学.有限会社ナップ,2015.
49)Phil Page,Clere C.Frank,Robert Lardner:ヤンダアプローチ マッスルインバランスに対する評価と治療.三報社印刷 株式会社,2013.
50)齋藤昭彦:腰痛に対するモーターコントロールアプローチ 腰椎骨盤の安定性のための運動療法.株式会社医学書院,2009.
51)村上栄一:仙腸関節由来の腰痛.日本腰痛会誌,2007,13(1):40-47.
52)片田重彦:仙腸関節機能障害とAKA-博田法.脊椎脊髄ジャーナル,2016,29(3):201-207.
53)Anne Shumway-Cook,Marjorie H.Woollacott:モーターコントロール 研究室から臨床実践へ 原著第4版.医歯薬出版株式会社,2015.

54)Shirley Sahrmann and Associates 第1版.医歯薬出版株式会社,2013.
55)伊藤宏司:筋運動制御機構.計測と制御,1976,25(2)131-135.
56)後藤淳:筋緊張のコントロール.関西理学,2003,3:21-31. (さらに…)

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