今日は、「症状がなかなかよくならないのは、先生の”技術”がないから?それとも…?」という話しをさせていただきます。
そもそも技術の差はあまり関係ないと私は思っています。重要なのは病態解釈(把握)です。
なぜなら、本質的に病態を誤って解釈していると、いくら技術を持ち合わせていても症状を回復させることはできないからです。
例えば、骨折しているのに捻挫だと思って施術しても良くはなりません。もちろん、自然経過にて多少は良くなると思いますがベストな方法ではありません。
つまり、重要なのは技術ではなく、病態解釈(把握)です。正しく、そして細かく病態を把握することができれば、その病態にフォーカスした施術を行うことができるからです。
そうすれば、ある程度の技術があれば十分に症状はよくなります。
ただ、一般的に多くの先生は、患者さんの訴える部位と症状から大方の病態を予測して所見を取ります。
そのため、この方法だと先入観にひかれてしまい、偏った所見を無意識的に取ってしまうため、正しい病態解釈はできません。
また、このような方法で所見をとった場合、その先生の知識範囲内の病態しか導き出すことはできません。つまり、多角的・総合的な判断ができないため、他の大事な病態を見逃してしまう可能性も高いということになります。
当院では、まず初めに患者さんの訴える部位と負傷原因から、想定される病態をできるだけ多く考えます。私の場合は、部位によりますが少なくとも10,多いときは20以上の病態を考えます。
そして、そこから重症度の高い病態から除外していきます。除外方法は問診や各種の検査です。合わない所見は記録し、最後に再度検討します。
様々な所見をとりながら病態の鑑別を行っていき、最後に残ったのがその病態ということになるのですが、最後に、さらにその病態を確定させるための所見をとります。
こうして病態を把握していけば、見落としや間違いは少なくなります。また、偏った病態把握も少なくなります。
これが、私が患者さんの病態を把握する上で最も大切にしている部分です。
整形外科や整骨院などどこに行ってもなかなか症状がよくならない、痛みの原因がわからないなどのお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。
2023年12月、”ホットパック”を導入しました。
これまでよりも効果の高く、ホットパック内部にはブラックシリカ、トルマリン、ゲルマニウム、テラ鉱石、ゼオライト、セラミックボールなどの鉱石が使用されています。
これまでは診療時間の後半になると冷めていましたが、これらの鉱石の効果により、遠赤外線効果をはじめ、温度保温時間の延長などにより、これまでよりも温熱効果が期待できます。
ぜひ、その効果を感じていただきたいと思います。
身体はたんぱく質を中心に様々な栄養素から構成されていますが、たんぱく質以外でも何かしらの栄養素が足りないと、”栄養不足”となり身体に異変が起こります。
頭痛やめまいなどをはじめ、トレーニングしても筋肉がつきにくいとか、捻挫をしても治りが悪いなど、何か一つでも栄養素が足りないと、それに関連した様々な症状が誘発されます。
また、どこの病院や整骨院に行ってもなかなかよくならないとか、原因がわからないという場合は栄養不足になっている可能性があります。
私の知っている医師は、血液検査の結果からその足りていない栄養素を分析し、最適な栄養素を処方されています。
当院では血液検査ができないため、患者さんの症状をより詳しく、かつ多角的に問診させていただき、その症状から足りない栄養素を特定していますが、必要に応じて医師を紹介させていただいております。
なお、当院で取り扱っている栄養素(サプリメント)は、市販のサプリメントと比べて栄養素の含有量、溶解率など様々な違いがあります。
また、サプリメントのケースに書いている摂取量はあまりにも少なく、症状の改善には至りません。栄養素はドーズレスポンスと言って、容量依存性に効果を発揮します。つまり、本当に必要な量を摂取しなければ、症状は改善しないのです。
ちなみに、骨折や靭帯損傷、ぎっくり腰、膝の痛み、指の痛みなども栄養素の補充によって早期改善が期待できます。
ですから、何かお困りの症状がある方や少しでも早く症状を改善されたい方は、一度当院までご相談ください。
整骨院では 保険適応 となる場合と適応とならない場合があります。そのため、患者さんからよくこのような問い合わせがあります。
・保険が”適用されるとき”と”適応されないとき”って何が違うの?
・この症状は保険が適用できる?
そこで今回は、保険適応についての解説と保険適応とならない場合の取り扱いについて詳しくお伝えさせていただきます。
まずは整骨院で”保険適応”となる場合は次の通りです。
・負傷原因が明確な場合
・慢性化していないこと
・組織が損傷していること
対象となるのは骨・関節・筋肉で、傷病としては骨折、脱臼、捻挫、肉離れ、打撲については整骨院で施術を受けることができます。
一方、保険適応とならない場合は自由診療となります。例えば、慢性的な肩こりや腰痛、かなり前に痛めた関節や筋肉の痛み、内科的疾患に併発して起こった症状などは自由診療となります。
なお、当院では保険適応とならない様々な症状についても自由診療にて対応させていただいており、施術費用は自由診療でも2000円程度で受けることができます(※初回のみ初検料2200円がかかります)。
また、自由診療では症状の原因を突き止めるための専門的な診察を行い、細かく病態を特定することでより的確な施術や栄養指導も行なっています。
「昔から腰が痛いんよな~」とか「昔から肩こりあるんよな~」と慢性的な痛みを訴えられる患者さんは少なくありません。
しかし、何も施術を受けていないケースが多く、そのほとんどは「もう治らんやろ~」と諦めてしまっている方が多いのが現状です。
詳細な病態がわかれば、完全ではないかもしれませんが症状を改善できる可能性はありますので、このような症状でお困りの方はお気軽にご相談下さい!
ほとんどの人が”蛋白質”不足です。ちなみに現代人の蛋白質摂取量は、1950年代とあまり変わらないとのこと。では、蛋白質の摂取量が少ないと身体はどうなってしまうのでしょうか?
身体のなんと60%は”蛋白質”無しには作ることができません。しかも蛋白質は体内で貯めておくことができないので毎日の摂取が必要です。
蛋白質の摂取量が少ないと筋肉や骨、血液を壊して使うことになるため、筋肉や骨だけでなく、例えば貧血など血液に関連する部分にまで影響が出ます。
特にスポーツ選手だと、いくら練習をしてもパフォーマンスは上がらないし、骨折や捻挫などの怪我からの回復も遅れる可能性があります。
また、蛋白質は免疫やホルモンの材料にもなっていることから、風邪をひきやすくなったり、ホルモンバランスの乱れ、皮膚障害なども懸念されます。さらに老化の一番の原因が蛋白質不足とも言われています。
年齢や運動量などによりますが体重1kgあたり一般の方では1g~1.2g、スポーツ選手で1.8g~2g、50歳以上の方は1.2~1.5g必要と言われています。
ただ、”蛋白質”はその性質によって体内での利用率が異なります。これはプロテインスコアといって、このスコアが100であれば含有しているアミノ酸をすべて利用できます。
例えば、卵のプロテインスコアは100ですが、魚は90ちょい、肉が80ちょい、大豆が54となっています。つまり、大豆は4割以上が利用できないため、利用効率の悪い蛋白源とされています。
でも、大豆には他の栄養素もたくさん含まれているので、一概に悪い食材というわけではなく、あくまで蛋白源としては効率的ではないということです。
肉や魚などから必要な量の”蛋白質”を摂取するとなると、どうしても他の栄養素を摂り過ぎてしまう可能性があります。しかし、プロテインであれば、蛋白質を効率的に摂取することができるのでプロテインの摂取はとてもお勧めです。
当院ではグラスフェッドホエイプロテインを販売しています。グラスフェッドというのは牧草を食べて育った牛のことで、蛋白原料自体の栄養価も高いとされています。
ちなみに当院のプロテインは、不要な添加物は一切入れていない安心・安全なプロテインをコンセプトにしている当院オリジナルのプロテインです。
ネット販売はしておりませんので、ご希望の方は当院までお越しください。
蛋白質やプロテインのことについてご不明な方は、院長までお気軽にご相談ください。
明けましておめでとうございます。
今年は「猛進」をコンセプトに1月からぶっ飛ばして行こうと考えています。
先月の院内新聞でも公言させていただきましたが、今年の達成目標は、トレーニングジムの開業、学会発表、分子栄養学の知識向上、ASTRIM FIT(血中ヘモグロビン測定機器)の導入検討、オリジナル電極の開発などです。
ちなみに学会発表については、年末からいろいろ準備を進めており、すでに1月末の岡山学会での発表が決まっています。また12月時点では検討中であったホットパックのアップグレードは12月に完了しました。はい、すでに今年の達成目標は2つクリアできたので、のちのちさらに達成目標は追加しようと思っています。
それより早くトレーニングジムを開業したいと思っているんですが、なかなか良い物件がなく困っています。そろそろ物件も動く頃だと思うので、早く良い物件に巡り会えたらいいなって思っています。
トレーニングジムが開業できれば、週に何回か必要な方にはトレーニング指導もできるし、正しいフォーム指導もできるので、すごく楽しみにしています。
また、開業予定のトレーニングジムの会費は3000円程度と安く、かつ単回利用も500円くらいでできるので、あまり通うことのできない方にもぜひおすすめのジムです。皆さんもぜひ楽しみにしておいてください!
相変わらずやりたいことはたくさんあるので、どれも中途半端にならないように、そして竜頭蛇尾とならないように「猛進」していこうと思います。
これまでの”ホットパック”よりも温熱効果の高いものにアップデートしました。
このホットパックには、ブラックシリカ、トルマリン、ゲルマニウム、テラ鉱石、ゼオライト、セラミックボールなどの鉱石が使用されています。
これらの鉱石の効果により遠赤外線効果をはじめ、温度保温時間の延長などにより、これまでよりも温熱効果が期待できます。
当院では骨折や捻挫、突き指、ぎっくり腰、寝違え、肉離れなど様々な病態にホットパックを使用しています。もちろん、急性期で強く炎症を起こしている場合などは避けますが、できるだけ早い段階からホットパックで患部を温めるようにしています。
ホットパックの温熱効果により、血流の増加や痛みの軽減を図ることができます。血流の増加により、損傷組織へ多くの栄養素を供給することができ、組織の代謝を活性することができます。また損傷部に生じた炎症の残骸など不要な物質を排出させることもできます。
つまり、患部を適切な温度と時間で温めることにより、損傷部の回復を促進させることができると考えられます。
当院へお越しの際には、ぜひこの温熱効果をご体感ください。
年末の受付は27日(水)まで、年始は1月5日(金)から受付となっておりますので、お間違えのないようにお願いいたします。
少し長い年末年始のお休みとなりますが、体調管理にはくれぐれもご注意ください。
”突き指”って昔から軽視されがちなんですが、前にも書いたように子供の突き指は高確率で骨折を伴っています。
しかもレントゲンでは写らないような小さな骨折なので、「整形外科に行ってレントゲン撮ってもらったから大丈夫!」ではないんですね。
そのぶん、エコー(超音波画像検査)であれば細かな骨折も観察することができますので、当院ではエコーで骨折がないか丁寧に観察しています。
さて、突き指の固定について今日は深掘りしようと思います。
一般的に突き指をしたときに行う固定方法には、テーピング、アルフェンス(白いスポンジのついた鉄の板)、自着包帯、サポーターなどです。
しかし、これらの固定方法は、突き指した患部を的確には固定できません。
テーピングは隣の指と一緒に固定するバディテープという方法で固定しますが、指の曲げ伸ばしはできます。
アルフェンスは、患部の関節だけを固定すことは難しく、手のひらや場合によっては手首まで固定されることもあります。また、側方動揺性への固定はあまりできません。
自着包帯やサポーターは全体的に患部を覆うことができて巻いた瞬間は安心感があるのですが、とても患部が動いてしまいます。
また、テーピングやアルフェンス、自着包帯、サポーターは、そのままお風呂につけることができないので、いちいち外さないといけません。
そこで当院では、とある特殊な材料を使用して、突き指をした患部だけをちゃんと固定しています。
つまり、固定範囲は最小限だけど、しっかりとした固定ができる。
そして何よりそのままお風呂に浸けてもOK!だし、もちろん洗い物をしてもOK!ということ。
また、固定具は薄くて小さいので邪魔にもなりません。でも、関節はちゃんと固定することができます。
そもそも突き指は、靭帯の損傷です。
靭帯の修復には、特に急性炎症期においては断裂部が離開しないようにすることと、急性炎症を速やかに沈静化させることが重要なため、少なくとも急性炎症期だけでもちゃんと固定をしておかなければなりません。
固定がおろそかだと、靭帯がゆるゆるになったり、腫れが残ってしまうこともあります。
ですから、突き指はちゃんとした固定が非常に重要となるのです。
突き指した際には、時間外でも構いませんからまずは当院までご連絡ください。
肩の”脱臼”、肘の”脱臼”、膝のお皿の”脱臼”など、関節の許容範囲を超えると関節は”脱臼”します。
このように関節が外れる”脱臼”は、整形外科の医師以外では柔道整復師(整骨院の先生)が整復することができます。
できるだけ痛みが伴わないように、ゆっくりと腕を引っ張り、ある角度になった時点でポコッと音がして整復されます。
ただ、”脱臼”と同時に骨折をしていることもあるので、安易に自分で整復しようとするのは危険です。
医師もしくは柔道整復師に整復を依頼してください。
当院でも肩の”脱臼”、子供の肘の”脱臼”(肘内障)、指の”脱臼”の患者さんが時々来院されます。
患部の状態を詳細に確認し、さらにエコー(超音波画像検査)にて合併症なども確認します。また、整復後にも見逃しなどがないかなどをエコーにて確認しています。
なお、特に肩関節脱臼は習慣性といって、のちに簡単に外れやすくなってしまうことがあります。これは、初回脱臼時の施術をちゃんと受けておられなかったり、ちゃんと組織が回復する前に施術を終了したり、他の合併損傷があると習慣性となってしまいます。
ですから、”脱臼”した際にはハマったからOKではなく、その後の施術もしっかりと受けていただくことをお勧めします。