Blog記事一覧 > 痛みの原因 | 岡山市・備前西市駅・南区西市 じゅん整骨院 - Part 3の記事一覧
”肘内障”は2~5才の小児に起こる肘関節の脱臼です。
原因は、子供の腕を引っ張った際に負傷することが多いですが、遊んでいるときに手をついて発生することもあります。
子供がいきなり泣き出して腕を動かさなくなったり、痛めた腕を全く使おうとしない、バンザイをしないなどの症状が見られた場合は、この”肘内障”が疑われます。
”肘内障”は、肘の関節を構成する骨のうち、橈骨という骨が靱帯から脱臼している状態です。
ですから、すぐに整復(元に戻す)する必要があります。
整復はほんの数秒で終わり、整復後はほとんどの場合で固定は必要なく、またその後のリハビリ・施術は必要ないことが多いです。
しかし、中には肩関節を脱臼していたり、橈骨という骨が曲がってしまっていることもあり(若木骨折)、早急に専門の医療機関を受診する必要があります。
「肘がはずれたかもしれない!」そう思った時は、すぐに当院までご連絡ください。急患の場合は、時間外でも受け付けておりますので、私が院内にいる場合はすぐに対応させていただきます。
「”膝の軟骨”がすり減ってるから膝が痛い‥」という患者さんがよくおられます。
レントゲンで関節の間が狭くなっていると、骨がすり減っている状態でみるからにそこが痛そうに思うかもしれません。
でも、軟骨には神経がないので軟骨がすり減ったとしても痛みは出ません。
さらにいうと、レントゲンで関節の間が狭くなって軟骨がなくなった人でも、痛みが出ていない人はたくさんいます。
じゃ、何が痛みの原因なのか?ということなんですが、その原因は様々です。
神経や筋肉、滑膜、脂肪組織といった組織が痛みの原因となっていることがあるのですが、レントゲンは骨しか写すことができないので、レントゲンだけでは痛みの原因を見つけることができないのです。
そんな時はエコー(超音波画像検査)が有用です。
先ほどの組織を観察できるだけでなく、動的撮影と言って患部を動かしながら撮影することができるので、実際に痛みが出る動きをしながら撮影することで痛みの原因を特定することができます。
もちろん、必ずすべての原因を特定できるわけではありませんが、それでもエコーから得られる情報は非常に多いため、原因をある程度特定することが可能です。
ちなみにエコーでは骨、軟骨、筋肉、腱、靭帯、神経、血管、膜組織、脂肪組織などを観察することができます。
そのため、先ほどの膝の痛みについても、レントゲンでは軟骨がすり減っていることくらいしかわかりませんが、エコーにて脂肪の動態や神経の滑走、筋肉の状態などを確認することで、痛みの原因を明確にできる可能性があります。
こうして痛みの原因がはっきりとわかれば、施術も自ずとやるべきことが明らかになります。
当然、当院ではエコーだけの所見に頼るわけではなく、基本的には臨床症状や徒手検査などで徹底的に病態を突き止めています。
しかし、中にはそれだけでは病態が不明瞭なこともあるため、そのような場合にはエコー検査を行なっております。
また、臨床症状や徒手検査だけではわからない、もしくはより詳細な病態を確認するという意味でエコー検査を行うこともあります。
どこに行っても原因がわからない、なかなか症状が改善しないとお悩みの方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。
”中学生の膝の痛み”といえばオスグッド・シュラッター病です。
オスグッド・シュラッター病とは、成長期にお皿の下にある骨(脛骨粗面)が飛び出た部分で痛みが生じるもので、成長軟骨部分の炎症が主な病態とされています。
しかし、この部分の痛みは全てオスグッド・シュラッター病ではありません。
先日、陸上部(高跳び選手)の女の子が来院されました。
話を聞くと2週間前に高跳びの練習をしていて、踏み込んだ際に左膝前面に痛みが発生。整形外科にかかると、レントゲンを取った後、エコーにて患部を観察して軽度のオスグッド・シュラッター病との診断されたそうです。
部活の先生に伝えたところ、部活の顧問がたまたま当院に以前来院したことがあったため当院を紹介してくれたとのこと。
お母さん、お姉ちゃん、妹で来院。患者はお姉ちゃん。
痛みのある部位を口頭で聞くと、自分の左膝を指差し、オスグッド・シュラッター病で痛みが出る辺り(脛骨粗面)が痛いとのこと。
膝関節の運動痛はなく、脛骨粗面の膨隆、腫脹、熱感、圧痛はない。膝蓋腱にも圧痛はなし。この時点でちょっと「?」と思ったので、患者さんに痛みを再現してもらうように言うと…
ふと立ち上がり、片足立ちをして「先生、こうすると痛いです」と。さらにケンケンをして「ケンケンするともっと痛いです」と教えてくれました。
さらに、もう一度詳しく痛みが出ている部分を確認したのですが、やはり痛みが出ている部分に変わりはありませんでした。
そこで、当院でもエコー検査と同時に、私が押したら痛い部分(圧痛)があるかどうかなどを詳細に確認していったところ、患者さんが訴えた部分に圧痛はなく、その2cmくらい下に強い圧痛があったんです。
「なるほど!」私はわかったんです。追加で痛みが増強する違う動きや検査で痛みを確認させていただくと、痛みを再現することができましたので病態を的確に判断することができました。
患者さんには、「オスグッド・シュラッター病もあるかもしれないけど違う病態もあって、そっちの病態の方がいまの痛みには強く関与しています」と説明しました。
そして施術を行うと、ものの数分で片足立だけでなくケンケンでの痛みも消失しました。
病態把握は重要です。病態把握を見誤ると結果はでません。今回は、まさにそんな症例でした。
ちなみに、中学生や高校生でスポーツをしているとどうしても蛋白質や鉄が不足しがちです。不足すると怪我からの回復も遅くなりますし、他の様々な症状が出る可能性があります。
当院では、そのような理由から栄養指導もさせていただいております。
膝の痛み、放置されてないでしょうか?いつかよくなる…。そのうち痛みが少なくなる…。そう思って様子を見ていても一向に良くならない。そしてマッサージやストレッチ、湿布をしてもよくならない。
そんな方はたくさんおられますが、私はよくこう言います。
「3日たって良くならなければ、それは自己回復能力を超えた組織損傷があるのですぐに施術を受けて下さい」と。
痛み初めて3日以上たっても、まだ痛みが続いているのであればお早めにご連絡ださいね。
”足の長さが違う”という相談を患者さんから受けることがあります。
左右の足の長さの違いは、股関節や骨盤、そして腰の歪みの原因と言われたり、またその逆にこれらの歪みが足の長さの違いをもたらすと一般的には言われています。
そして左右の”足の長さの違い”により、腰痛や肩こりを引き起こし、中には足の長さが左右で違うと体のバランスが乱れ、内臓の症状や自律神経に影響を及ぼすとも言われています。
これらの原因は、日常生活での姿勢が悪いとか、足を組むことがダメだとか、寝方が悪いと言われます。
そのため、姿勢矯正とか骨盤矯正をはじめ、ストレッチやインソールが勧められることがあります。
いや〜、めちゃくちゃです。これらの考え方は全く理論的ではありません。
そもそも人間は左右対照的ではありません。
例えば、足の長さ、手の長さ、顔も左右腕違います。腎臓は左右で高さが違うし、肝臓は右にある。胃の形は左右対称的ではない。
つまり、左右対称的ではないのが正常です。だから、骨盤や背骨をうまく歪ませることによって左右のバランスをとっているのです。
これを「左右のバランスが悪い」とか「歪みを矯正して元に戻すとか」、全く理解できません。
こんなことをしていたら、症状はむしろ悪化します。
当院では、患者さんの症状からその症状を引き起こしている原因を突き止めるだけでなく、病態を明らかにして適切な施術を行なっています。
さらには、その組織にストレスをかけている原因も明確にして、そもそも症状がそれ以上に憎悪しないようにも施術しています。
もちろん、このような施術は決して早期に改善できるものばかりではありません。例えば、骨が折れていたら1回や2回くらいの施術では、どう考えても骨はくっつきませんよね。
中には即効的に症状が緩和する場合もありますが、時間がかかってしまう病態も多々あります。
なぜなら、私たちは単にその症状をとるだけの対症療法ではなく、組織の修復を促し、かつその組織にかかる様々な要因にもアプローチしているからです。
どこに行っても原因がわからない、なかなか症状がよくならない、このようにお悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。
先日、14歳の男の子が”突き指”のような症状で来院しました。
話しを聞くと、走っていた際に転倒して、右手をついたときに右母指の第2関節を負傷したとのこと。
右母指は全体的に腫れていて熱感もある。第2関節や第1関節には皮下出血斑が出ていました。
第1関節には動かしたときの痛みはなかったけど、第2関節は屈伸させると強い痛みがみられました。さらに、第2関節の小指側を押すと著明な圧痛がみられました。
患部をエコーで確認し、基節骨という骨の基部尺側(小指側)に折れているようなもの(骨片)を確認しました。そのため、骨折と判断して整復を試みましたが、整復後にエコーで確認しても明らかな変化はありませんでした。
すぐに整形外科を受診できるとのことだったので、患部は固定せず専門の医師にかかってもらいました。
同日にレントゲンを持って再来。骨折部は1.9mmの転位があり、手術も検討するようにと説明されたとのこと。
レントゲンにて骨折部の全体像を把握することができたので、なぜさっき整復できなかったのか?という原因がわかったため、再整復を試みました。
すると、今度は整復と同時に「クキッ」という整復音がしたため、これできれいに整復できたと確信し、すぐにエコーで確認すると、1.9mmもあった転位が0.9mmになっていました。
1mm以下に整復することができたこともあり、そのままアクアプラストという特殊な材料で患部を固定しました。
今回は中学生でしたが、小学生の突き指は8割が骨折を伴っているとも言われています。しかし、子供の骨折はレントゲンだけではなかなか見つけることが困難であり、近年ではエコーの有用性が指摘されています。
ただ、今回の患者さんはエコーとレントゲンの両方が有用であった貴重な症例でした。骨折の全体像がわかることで、受傷機転の詳細もわかり、整復方法もすぐに再考することができました。
骨折を見つけることはとても大事ですが、その後の整復や処置も重要です。
とはいえ、いまだ”突き指”は軽視されがちな外傷の一つです。突き指は、骨折を伴っている可能性もあるということをぜひこの機会に覚えておいて下さい。
そんなに痛みが強くなくても骨折をしていることもあります。突き指をしたら、できるだけ早めに当院までご連絡ください。
以前に病院でMRIまでとり、L5/S1の”ヘルニア”と診断された30代後半の男性。
先日来院され、1ヶ月経っても改善が見られないということから当院を受療されました。
MRIにて”ヘルニア”であったとのことでしたが、”ヘルニア”に関連する理学所見に乏しかったんです。
・反射は正常
・下肢の筋力は、若干低下している筋肉もあったが他は正常
・痺れている領域の感覚の低下はない
・SLR(寝た状態で足を伸ばしたまま上げるテスト)は患側で20度
SLRは顕著だけど、他の神経学的初見に乏しいな…と思いました。つまり、ヘルニアのような所見はあるものの、神経を強く圧迫しているような所見はあまりみられなかったのです。
ちなみに腰の運動痛は前屈痛著名、後屈痛も前屈ほどではないけど痛みが強い。そして座位保持で痛みが増強する。
私は、(これは”ヘルニア”による症状ではない可能性のほうが高いな…)そう思い、同じような症状を引き起こす脊柱管狭窄症の根型、腰部神経根症、ファーアウト症候群、梨状筋症候群などを疑い、さらに理学所見をとっていきました。
すると、梨状筋症候群の所見が顕著にみられたんです。
当然、施術すると即座にSLRは80度まで回復。そして3週後には下肢の症状は完全に消失しました。やはり、病態把握は大切です。
いくらMRIで”ヘルニア”といわれても、中にはヘルニアによる症状ではなく、違う病態による症状が出ていることがあります。
私たちは、クリアな視点で患者さんの症状から病態を把握に努めています。その重要性を再認識した症例でした。
いわゆる”坐骨神経痛”とは、坐骨神経に沿って足に痛みやしびれなどの症状が出るもので、一般的に太ももの裏やふくらはぎに症状が出ます。
つまり、坐骨神経痛とは病名ではなく、”坐骨神経に沿って痛い”という症状を表している名称ということです。例えば、頭が痛いことを頭痛と言いますが、坐骨神経痛も同じことということになります。
そう考えると、坐骨神経痛は症状ということですから坐骨神経痛の原因をちゃんと見つけなければなりません。
坐骨神経に沿った痛み症状の原因には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間関節炎、腰椎椎間板炎、梨状筋症候群など様々です。
まずは、自己診断せず、専門の医療機関である整形外科や脳神経外科、もしくは整骨院にて専門的な検査等を受けていただくことをお勧めします。
なぜなら、自己診断で誤った判断でストレッチや筋力トレーニング、エクササイズ、マッサージなどを行うと、病態や症状を憎悪させてしまう可能性があります。また、症状の改善が悪くなってしまう場合もあります。
坐骨神経痛を生じる病態は様々です。そしてのその判断には専門的な知識が必要です。
岡山市のじゅん整骨院にも、坐骨神経痛を訴える患者さんが多く来院されています。
当院では問診から触診、徒手検査、そして必要に応じてエコーにて画像検査も行なっており、必要に応じて整形外科や脳神経外科への紹介も行なっております。
坐骨神経に沿った痛みや痺れなどの症状でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。
”肩の痛み”を訴えて来院された40代の患者さん。
右肩の痛みにともない右腕の外側(前腕外側)にも疼くような痛みがあって、夜も眠れないことがあるとのこと。普段も右腕を上げると痛みが出ていて、寝るときは右腕を下にして寝ることができず困っていたそうです。
来院時、私は問診から触診、徒手検査などを何種類も行い病態を特定していきました。
最近は、最初にこのような問診や検査をはぶくため、的確な病態把握を怠っている院も少なくありません。しかし、岡山市のじゅん整骨院では、症状の回復にはこの病態把握が非常に重要であると考えています。
なぜなら、病態がわからなければ、どのような施術を行わないといけないのか?そして具体的にどう回復しているのかを適切に評価できないからです。
もちろん、回復には個人差があるため、なかなか良くならないケースもありますが、それもこれも的確な病態がわかっていればある程度予測できます。
ちなみにですが、この患者さんの右肩と右腕の痛みの原因は、いわゆる五十肩でした。
一般的に五十肩とか四十肩という病名は江戸時代から使われていて、今では肩関節周囲炎という病名が用いられています。
しかし、この肩関節周囲炎というのも総称であり、その中には棘上筋炎、インピンジメント症候群、肩峰下滑液包炎など様々な病態が含まれています。
また、この患者さんの場合は右腕の外側に痛みが放散していたわけですが、この放散痛の原因も検査によってあらわになりました。
右腕の外側自体に押した時の痛みや筋肉の異常な緊張はなく、ストレッチや筋肉を収縮させるような動きをしてもらっても全く痛みは再現されませんでした。つまり、右腕自体に問題はなかったのです。
そこで、右腕にいっている神経(外側前腕皮神経)が原因ではないかと仮説を立てました。
外側前腕皮神経の元は筋皮神経です。筋皮神経は烏口腕筋を貫いて末梢に至ります。つまり、筋皮神経が烏口腕筋を貫通する部分において締め付けられたり、滑走障害が起こると前腕外側に症状が出ます。
これを踏まえ、右肩を患者さんご自身で挙上してもらったり、腕を後ろへ引っ張るように肩の関節を伸展させたり、さらに内旋という動きを組み合わせたりして、烏口腕筋を意図的に緊張せてみました。
すると、右腕の外側に痛みが再現されました。
つまり、この患者さんが訴えられていた右腕外側の痛みの原因は、烏口腕筋という筋肉が問題となり、筋皮神経を刺激して発生したものだったんです。
このような痛みは、整形外科や病院で行うレントゲンには写りません。MRIでも病態を特定することはできません。重要なのは問診、触診、徒手検査です。これは当院が得意としている部分でもあります。
こうして当院では、患者さんの一つ一つの症状において、その原因を突き止めてから施術を行なっています。
少し面倒に感じるかもしれませんが、病態把握を怠ると症状は良くならないので、当院としては最も力を入れている部分であり、かつ非常に重要なプロセスと考えておりますので多少時間はかかりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
”股関節”の前側が痛い。
このような症状を訴えてくる患者さんは少なくありません。もちろん、”股関節”の前側が痛いという情報だけでは、推測される病態は10も20もありますが…。この”股関節”の前面に痛みがある場合の原因となる組織についてお話ししたいと思います。
一般的に着目されがちなのが腸腰筋です。でも、その腸腰筋が”股関節”の痛みの原因ということを証明することは難しく、正しい所見を取ることのできる院は少ないと思います。
また、腸腰筋は腸骨筋と大腰筋、そして小腰筋に分けられますが、これらの筋肉を個別に評価できる先生はほとんどいません。特に腸骨筋と大腰筋は解剖学的にはとても興味深い構造、関係性をしています。
ちなみに腸骨筋は、腸骨の内面から付着し股関節の前面を走行しているため、”股関節”の屈曲に関与していますが、実は腸骨筋の起始部は仙腸関節の前面にも付着しています。
つまり、仙腸関節由来の痛みにも関係しているということです。そのため、仙腸関節の動きにも少なからず影響を及ぼしているため、腸骨筋は”股関節”の痛みだけでなく腰の痛みにも関係していることがあります。
また、大腰筋の起始は腰椎ですが、大腰筋も股関節の前面を走行しているので”股関節”の屈曲に関与しています。そして、腰にも付着しているので、腰の動きにも直接的に関与しています。
”股関節”の前側に痛みは、ここで記載した腸腰筋以外にも様々な原因があります。まずは、痛みの原因を明確にする必要があります。原因が明確にならなければ、どの組織にどのような施術を行わなければならないかがわからないからです。
岡山市のじゅん整骨院では痛みの原因を明らかにするため、問診や触診、徒手検査を始め、必要に応じてエコー(超音波画像検査)などによって細かな病態把握に努めています。
”股関節”の痛みでお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。
”踵の痛み”を訴えて来院された30代女性。
他院で足底筋膜炎(足底腱膜炎)と言われ施術を受けていたけど、なかなか改善しないため当院を受療されました。
触診にて圧痛部位を確認すると、足底筋膜炎で一般的に圧痛が認められる踵骨突起ではなく、その少し遠位部でやや内側よりに圧痛が認められました。
そこは、母趾外転筋という筋肉があるところ。つまり、この患者さんの”踵の痛み”の原因は足底筋膜ではなく、母趾外転筋が原因で発生したJogger’s. footだったんです。
そりゃ足底筋膜炎として施術してたら改善しません。病態把握、やっぱり大事です。
また、子供の成長期においても”かかとの痛み”や足底筋膜炎のような症状が発生することがあります。
そもそも足底筋膜炎は、足の裏にある足底筋膜が炎症を起こす状態で、起床時一歩目の痛みや歩行時の強い痛みを伴います。
足底筋膜炎の原因は様々ですが、足底筋膜に対する過度なストレスや成長に伴う身体変化、及び栄養不足などが考えられます。
ただ、子供の場合は年齢にもよりますが、足底筋膜炎ではなく踵骨骨端線離開も多く発生するため、詳細な鑑別が必要になります。
当院では、臨床所見とともにエコー(超音波画像検査)にて患部の詳細な病態把握に努めており、足底筋膜炎や踵骨骨端線離開、Jogger’s. footなど踵の痛みの原因を突き止めています。
なお、一般的に”踵の痛み”に対してテーピングやインソール、ストレッチが有効とされていますが、ほとんどの症例でこれらの方法では症状は改善しません。
なぜなら、例えばテーピングやインソールは痛みの軽減には有効かもしれませんが、痛みの原因に対してはアプローチできないからです。
またストレッチについては、足底筋膜の柔軟性が欠如していれば有効かもしれませんが、柔軟性の低下自体が足底筋膜炎の発生原因ではなく、また痛みの直接的な原因ではないのでこれもまた有効とは言えません。
まずは”踵の痛み”の原因を明確にして、適切な施術方法を考える必要がります。当院の場合、様々な”踵の痛み”に対するアプローチを選択することができます。
患部の血流量の改善やマクロファージの活性化、組織の粘弾性向上を目的とした超音波、痛みの抑制と組織修復促進を目的としたハイボルテージ(高電圧治療器)と微弱電流(エレサス)、あの大谷翔平選手や片山晋呉選手も使用している拡散型圧力波(ショックマスター)などの物療機器をはじめ、徒手では神経系モビライゼーション、筋間リリース、結合組織や関節に対するアプローチなど、様々な施術の中から患者さんの病態に合わせて選択し施術しています。
このように岡山市のじゅん整骨院では、問診をはじめ、理学所見、画像所見などから細かく病態を把握し施術しております。さらに、必要に応じて栄養状態も確認させていただき、適切な栄養指導もさせていただいております。
足の”踵の痛み”でお困りの方は、まずはお気軽に当院までご連絡ください。