Blog記事一覧 > 病態把握 | 岡山市・備前西市駅・南区西市 じゅん整骨院 - Part 2の記事一覧
小さな子供が遊んでいて急に”太ももが痛い”と言ってきたら、股関節を傷めていることがあります。
幼少期であれば単純性股関節炎が多いのですが、他にもペルテス病や、少し大きくなると大腿骨頭すべり症なんかも考えられます。
股関節の痛みが太ももに放散しているのです。
もちろん、太もも自体を傷めていることもありますので、そこは専門家に判断を委ねなければなりません。
ちなみに当院では、さまざまな理学検査や超音波画像検査(エコー)にて股関節を観察し、総合的に病態を判断しております。
子供の「太ももが痛い」は要注意です。
”痛みの表現”として、、、
・手のひらで「この辺りが痛い」という場合
・指で痛いところを指し示す場合
・指で線を描くようにこういう感じで痛いという場合
他にも様々な表現方法はあると思いますが、こういった患者さんの痛みの表現方法だけである程度病態がわかります。
例えば、、、
・手のひらで「この辺りが痛い」という場合は…
→放散痛、関連痛など、そこには病変がない場合が多い。
・指で痛いところを指し示す場合は…
→そこに組織損傷がある場合が多い。
・指で線を描くように痛いという場合(線状に痛みを訴える場合)は…
→神経に関連した痛みが多い。
このように患者さんの痛みの訴え方だけで、ある程度病態を予測することができます。
当院では、患者さんのそんな些細な痛みの表現も見逃しません。
どこに行っても原因がわからない、どこに行ってもなかなかよくならない、レントゲンやMRIを撮っても痛みの原因がわからない、このようなことでお悩みの方は一度当院までご相談ください。
例えば、腰を痛めたら股関節や臀部も一緒に痛めることがあります。そのため、”詳しい病態”を考える必要があります。
他にも…
突き指したら指を伸ばす筋肉や手首を支える筋肉を痛めることがあります。
足首を捻挫したら、捻挫しない等に足首を制御している長・短腓骨筋という筋肉を痛めたり、場合によっては膝の関節や股関節、腰を痛めてしまう場合もあります。
そして膝を痛めたときには、足首や股関節、臀部、腰を痛めることがあります。
このように負傷原因から運動連鎖的に考えると、主症状部位以外を損傷していることがあります。
患者さんは、主に症状がある部位に強く痛みなどを自覚するため、他に損傷があっても気づいていないことがあります。
しかし、この主病巣以外の病態がときに痛みを長期化させます。
そのため当院では、こうした見逃しを回避するにも負傷原因の詳細な聞き取りをはじめ、さまざまな検査を行っています。
超音波画像検査装置”エコー”では、レントゲンではみえない多くの骨折を判断できます。
例えば、いわゆるヒビ(不全骨折)。ヒビはレントゲンでは仮骨が出てくる7〜10日後にしか確認することができません。しかし、エコーであれば急性期でも判断可能な場合があります。
また、若年者に発生するコーレス骨折という前腕部の骨折。特に若木骨折と言って骨が折れずに少し曲がってしまった場合、レントゲンではなかなか把握しづらいです。
しかし、エコーであれば、骨折線は確認できませんがpronater signと言って、方形回内筋という筋肉の厚さが増大するため骨折と判断できます。
他にも肘関節内の骨折であれば、posterior fat pat signやsail signという特徴的な所見によって骨折を判断することができます。
このように、エコーでは骨折線を直接確認できなくても骨折を判断することができる場合があります。
もちろん、レントゲンのように全体像を把握することは難しいですが、局所の詳細な病態を把握する上では非常に重要な所見を確認できます。
”肩の痛み”がある患者さん。
一般的に多くの先生は、まず筋肉を評価します。そして関節の可動域をみます。
しかし、肩関節には筋肉以外に神経や血管、関節包、靭帯など、当然ながら様々な組織が存在し、またそれぞれの組織は、痛みを発する因子にもなりえます。
つまり、”肩の痛み”を考える際には、これらのどの組織が痛みの原因となっているのかを特定しなければなりません。
その際には、痛みのある部位だけでなく、放散痛や知覚障害も非常に参考になりますし、負傷原因も重要です。
さらに関節可動域や筋力、理学検査は最も重要です。
ちなみに、肩の筋力を見ている先生は多くありません。
でも、肩関節においては筋力検査は重要な検査です。と言っても、やはり様々な所見から病態を特定しなければなりませんが、そのためにも、基本的な検査法や解剖学は押さえておく必要があります。
当院ではこのような観点から、日頃より解剖学、生理学、生化学、運動学をはじめ栄養学も学び、少しでも早く症状が回復するように尽力しております。
しかし、最近は初見時の時間を短くする流れがあり、問診や検査などの時間が省かれているのが現状です。
そのため、病態把握が細かくできていないためか、思うように症状がよくならないとお困りの患者さんがよく来院されます。
当院の考え方としましては、いかに病態を詳細に把握することができるかが、症状を良くするためには非常に重要な要素と考えております。
ですから、初めて当院に来院され場合は、1時間半から2時間程度のお時間を確保してお越しください。
短時間で終わらせたい、何でもいいからとりあえず痛みをとってほしい、通院はできない、説明はいらない、とりあえず揉んでほしいといった方は当院ではご満足いただけません。
でも、骨折や脱臼もそうですが、突き指や捻挫、肉離れをはじめ、日常生活で起こるぎっくり腰や寝違え、ものを持って肩を痛めたなど、このような症状でお困りの方はお早めにご連絡ください。
また、当院では上記のような症状の患者さんの他、どこに行ってもなかなか良くならない、いろんな検査をしたけど原因がわからない、このようなことでお悩みの患者さんも多数来院されています。
なお、”肩の痛み”は非常に複雑なこともありますので、原因が特定されないこともしばしばあります。
まずはお気軽にご相談ください。
今日は、「症状がなかなかよくならないのは、先生の”技術”がないから?それとも…?」という話しをさせていただきます。
そもそも技術の差はあまり関係ないと私は思っています。重要なのは病態解釈(把握)です。
なぜなら、本質的に病態を誤って解釈していると、いくら技術を持ち合わせていても症状を回復させることはできないからです。
例えば、骨折しているのに捻挫だと思って施術しても良くはなりません。もちろん、自然経過にて多少は良くなると思いますがベストな方法ではありません。
つまり、重要なのは技術ではなく、病態解釈(把握)です。正しく、そして細かく病態を把握することができれば、その病態にフォーカスした施術を行うことができるからです。
そうすれば、ある程度の技術があれば十分に症状はよくなります。
ただ、一般的に多くの先生は、患者さんの訴える部位と症状から大方の病態を予測して所見を取ります。
そのため、この方法だと先入観にひかれてしまい、偏った所見を無意識的に取ってしまうため、正しい病態解釈はできません。
また、このような方法で所見をとった場合、その先生の知識範囲内の病態しか導き出すことはできません。つまり、多角的・総合的な判断ができないため、他の大事な病態を見逃してしまう可能性も高いということになります。
当院では、まず初めに患者さんの訴える部位と負傷原因から、想定される病態をできるだけ多く考えます。私の場合は、部位によりますが少なくとも10,多いときは20以上の病態を考えます。
そして、そこから重症度の高い病態から除外していきます。除外方法は問診や各種の検査です。合わない所見は記録し、最後に再度検討します。
様々な所見をとりながら病態の鑑別を行っていき、最後に残ったのがその病態ということになるのですが、最後に、さらにその病態を確定させるための所見をとります。
こうして病態を把握していけば、見落としや間違いは少なくなります。また、偏った病態把握も少なくなります。
これが、私が患者さんの病態を把握する上で最も大切にしている部分です。
整形外科や整骨院などどこに行ってもなかなか症状がよくならない、痛みの原因がわからないなどのお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。
子供であっても大人であってもこけることはあります。ただ、こけたときに手をついてしまうと”手首の骨折”が生じることがあります。
「骨が強いから大丈夫」なんてことはありません。誰でも骨折してしまう可能性はあります。
さて、こけたときに手をついて発生する”手首の骨折”は、橈骨という骨の手首近くで生じるのですが、こけた時の手のつき方によっていろいろな型の骨折を呈し、コーレス骨折、スミス骨折、背側バートン骨折、掌側バートン骨折など、それぞれ人の名前がついています。
この中でも頻度が高いのがコーレス骨折です。当院でもこれまでに多くのコーレス骨折の患者さんが来院されました。
最初にどんなふうにこけて、手をどうついたのか?ということをお伺いしますが、覚えていない場合もよくあります。一瞬のことですので仕方ないと思います。
そしてエコー(超音波画像検査)にて、骨折した部分がどの方向にどのくらい転位していて、他に何か損傷していないかなどの詳細を確認します。
そのうえで、骨をまっすぐに整復して、最後に固定をします。
固定後は医師にみていただく必要がありますので、連携させていただいている整形外科専門医を紹介させていただいております。
また、当院では骨折した際には日常生活指導や栄養指導なども併せて行い、少しでも早く回復するようなアドバイスをさせていただいております。
なお、固定中も骨折の癒合率が約40%短縮できる低出力超音波療法(LIPUS)を行ったり、固定除去後のことも考え、患部外の運動療法や可動域訓練も必要に応じて行います。
こけて手をついてしまい、すごく腫れているととても不安になると思います。そんな時は受付時間外でも遠慮なく当院までご連絡ください。
走っていたら”肉離れ”を起こしたという経験はないでしょうか?
と言っても、”肉離れ”の原因は様々です。走る、飛ぶ、着地するなど筋肉に強い収縮が強いられたときに肉離れは起きます。
ここではわかりやすく”肉離れ”と言いますが、肉離れという言葉は医学的ではありません。正式には筋損傷です。もっというと筋断裂です。そして、この筋断裂の中でもいろいろな分類があります。
さて、この”肉離れ”の症状は痛みが主体ですが、例えばふくらはぎの肉離れであれば、アキレス腱伸ばしができない、歩くといたいなどの症状があります。
ハムストリングの肉離れであれば、もも裏のストレッチで痛い、もしくは痛くてできない、歩けるけど痛みがあるなどです。
軽度の肉離れであれば、内出血は起こらないこともありますが、多くの場合は強い痛みと数日後に内出血が出てきます。ただ、肉離れを起こしていても内出血が出ないこともあるので、内出血だけで”肉離れ”を判断することはできません。
また、似ている症状に筋肉痛(遅発性筋痛)があります。筋肉痛は、筋肉が細胞レベルで損傷している状態で、肉離れに比べると症状は軽微で数日から1週間程度で症状は改善します。
筋肉痛は、一般的に翌日もしくは2日目以降に痛みが生じることが多いですが、中には運動直後から症状の出る筋肉痛もあるので、”肉離れ”と間違うこともあります。
ちなみに筋肉痛と”肉離れ”では、治療方法に大きな違いがあります。例えば、肉離れを起こしているのにストレッチをしてしまうと余計にその損傷をひどくしてしまいますし、温めてしまうと損傷部での出血量が多くなってしまうので、回復に時間を要してしまうことになります。
さらに、肉離れしているのに無理に運動をしてしまい損傷した筋肉に負荷をかけると、異所性骨化といって筋肉が骨化してしまうこともあります。こうなると保存療法(手術以外の治療法)だけでは、回復が難しくなるケースもあります。
ですから、筋肉痛と”肉離れ”を安易に判断してしまうことは危険なんです。
先日、筋肉痛と思っていたけどなかなか痛みが回復しないということから、発生から10日ほどたって当院を受療された方は、太ももの筋肉が断裂していました。
このように、筋肉痛と”肉離れ”の判断は意外と難しいのです。
当院では、エコー(超音波画像検査)にて損傷した筋肉を描出して、筋肉に損傷があるかどうかを判断していますので、このような症状でお悩みの際はまずはお気軽に当院までご相談ください。
”中学生の膝の痛み”といえばオスグッド・シュラッター病です。
オスグッド・シュラッター病とは、成長期にお皿の下にある骨(脛骨粗面)が飛び出た部分で痛みが生じるもので、成長軟骨部分の炎症が主な病態とされています。
しかし、この部分の痛みは全てオスグッド・シュラッター病ではありません。
先日、陸上部(高跳び選手)の女の子が来院されました。
話を聞くと2週間前に高跳びの練習をしていて、踏み込んだ際に左膝前面に痛みが発生。整形外科にかかると、レントゲンを取った後、エコーにて患部を観察して軽度のオスグッド・シュラッター病との診断されたそうです。
部活の先生に伝えたところ、部活の顧問がたまたま当院に以前来院したことがあったため当院を紹介してくれたとのこと。
お母さん、お姉ちゃん、妹で来院。患者はお姉ちゃん。
痛みのある部位を口頭で聞くと、自分の左膝を指差し、オスグッド・シュラッター病で痛みが出る辺り(脛骨粗面)が痛いとのこと。
膝関節の運動痛はなく、脛骨粗面の膨隆、腫脹、熱感、圧痛はない。膝蓋腱にも圧痛はなし。この時点でちょっと「?」と思ったので、患者さんに痛みを再現してもらうように言うと…
ふと立ち上がり、片足立ちをして「先生、こうすると痛いです」と。さらにケンケンをして「ケンケンするともっと痛いです」と教えてくれました。
さらに、もう一度詳しく痛みが出ている部分を確認したのですが、やはり痛みが出ている部分に変わりはありませんでした。
そこで、当院でもエコー検査と同時に、私が押したら痛い部分(圧痛)があるかどうかなどを詳細に確認していったところ、患者さんが訴えた部分に圧痛はなく、その2cmくらい下に強い圧痛があったんです。
「なるほど!」私はわかったんです。追加で痛みが増強する違う動きや検査で痛みを確認させていただくと、痛みを再現することができましたので病態を的確に判断することができました。
患者さんには、「オスグッド・シュラッター病もあるかもしれないけど違う病態もあって、そっちの病態の方がいまの痛みには強く関与しています」と説明しました。
そして施術を行うと、ものの数分で片足立だけでなくケンケンでの痛みも消失しました。
病態把握は重要です。病態把握を見誤ると結果はでません。今回は、まさにそんな症例でした。
ちなみに、中学生や高校生でスポーツをしているとどうしても蛋白質や鉄が不足しがちです。不足すると怪我からの回復も遅くなりますし、他の様々な症状が出る可能性があります。
当院では、そのような理由から栄養指導もさせていただいております。
膝の痛み、放置されてないでしょうか?いつかよくなる…。そのうち痛みが少なくなる…。そう思って様子を見ていても一向に良くならない。そしてマッサージやストレッチ、湿布をしてもよくならない。
そんな方はたくさんおられますが、私はよくこう言います。
「3日たって良くならなければ、それは自己回復能力を超えた組織損傷があるのですぐに施術を受けて下さい」と。
痛み初めて3日以上たっても、まだ痛みが続いているのであればお早めにご連絡ださいね。
いわゆる”坐骨神経痛”とは、坐骨神経に沿って足に痛みやしびれなどの症状が出るもので、一般的に太ももの裏やふくらはぎに症状が出ます。
つまり、坐骨神経痛とは病名ではなく、”坐骨神経に沿って痛い”という症状を表している名称ということです。例えば、頭が痛いことを頭痛と言いますが、坐骨神経痛も同じことということになります。
そう考えると、坐骨神経痛は症状ということですから坐骨神経痛の原因をちゃんと見つけなければなりません。
坐骨神経に沿った痛み症状の原因には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間関節炎、腰椎椎間板炎、梨状筋症候群など様々です。
まずは、自己診断せず、専門の医療機関である整形外科や脳神経外科、もしくは整骨院にて専門的な検査等を受けていただくことをお勧めします。
なぜなら、自己診断で誤った判断でストレッチや筋力トレーニング、エクササイズ、マッサージなどを行うと、病態や症状を憎悪させてしまう可能性があります。また、症状の改善が悪くなってしまう場合もあります。
坐骨神経痛を生じる病態は様々です。そしてのその判断には専門的な知識が必要です。
岡山市のじゅん整骨院にも、坐骨神経痛を訴える患者さんが多く来院されています。
当院では問診から触診、徒手検査、そして必要に応じてエコーにて画像検査も行なっており、必要に応じて整形外科や脳神経外科への紹介も行なっております。
坐骨神経に沿った痛みや痺れなどの症状でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。