Blog記事一覧 > MRI,エコー,ビタミンC,ビタミンC,プロテイン,レントゲン,保険適応,原因不明,微弱電流,整形外科,柔道整復師,栄養,物理療法,画像検査,病態把握,痛み,痛みの原因,突き指,筋損傷,筋肉,組織修復,肉離れ,肘内障,脱臼,蛋白質,裂離骨折,超音波画像検査,足首捻挫,鑑別,間違った常識,首寝違え,骨折,骨折・脱臼,Q&A > 整形外科と整骨院の違い|症状・病態別の選び方を岡山市のじゅん整骨院院長が徹底解説

「整形外科」と「整骨院」は、どちらも運動器(骨・関節・筋・靭帯など)の不調に関わる施設ですが、法的な位置づけと担える業務範囲は明確に異なります。
整形外科は医師による医療機関であり、診断・投薬・手術・画像診断(レントゲン、MRI、CT)が可能です。
一方、整骨院は柔道整復師が施術を行う施設であり、医師の診断権限や投薬権限は持たない代わりに、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷といった急性外傷について、独自の評価と手技・物理療法による施術が認められています。
この違いを踏まえたうえで重要になるのが、「痛みや外傷が生じたとき、なぜその状態が発生し、なぜ症状が長引くのか」ということです。
ご自身の判断で単に「様子を見る」のではなく、症状によってどの施設を選択するかが、回復の経過に影響すると当院では考えています。

整骨院ではレントゲンやMRIを使用できませんが、超音波画像検査(エコー)を用いることで、骨皮質の連続性、靭帯・腱の線維配列、関節包や滑液包の水腫の有無といった軟部組織の状態を、体表から非侵襲的に観察できます。
これは骨折線の確認だけでなく、捻挫における靭帯損傷の程度や、肉離れにおける筋線維・筋膜の断裂範囲を把握するうえで有用な手段です。
当院では、問診(受傷機転・疼痛の性質・時間経過)、視診(腫脹・変形・皮下出血の有無)、触診(圧痛点・熱感・可動域制限)、各種徒手検査(ストレステスト等)を行ったうえで、必要に応じてエコーによる画像検査を加え、総合的に病態を判断する方針をとっています。
単一の検査や経験則のみに依拠せず、複数の評価軸を重ね合わせることで、再現性のある病態把握を目指しています。
組織学的には、急性外傷の直後は炎症期(血管透過性の亢進、炎症性細胞の遊走)にあり、その後、増殖期(線維芽細胞によるコラーゲン産生)、リモデリング期(線維配列の再構築)へと段階的に移行します。
どの時期にあるかによって適切な介入手段が異なるため、受傷からの経過時間の把握も病態把握の一部として重視しています。

急性外傷への対応が長引くケースの背景には、以下の要因が想定されます。
・誤った病態把握
・初期の固定の不足
・炎症期における不適切な負荷
・施術方法の不一致
・組織修復に必要な栄養不足
上記以外でも複数の要因が重なっている可能性があります。

当院で使用する物理療法機器は、それぞれ組織修復の異なる段階に働きかけることを想定して選択しています。
いずれの機器についても、単独で万能な効果を保証するものではなく、病態と受傷後の経過時期に応じて選択・組み合わせる方針をとっています。

組織の修復には、施術と並行して体内の栄養状態も関与すると考えられています。コラーゲン合成にはビタミンCが補因子として関与し、また創傷治癒や免疫応答には亜鉛、血液凝固や骨代謝にはビタミンKが関わるとされています。
たんぱく質(アミノ酸)は筋・腱・靭帯を構成する基質そのものであり、摂取量が不足している場合、修復速度に影響する可能性があります。
ただし、これらは一般的な栄養生理学の知見であり、個々の症例における効果を保証するものではありません。必要に応じて食事指導やサプリメントの活用について、施術と合わせてご案内することがあります。

一方で、手術が必要と判断される重度の外傷、内科的疾患が関与する場合、投薬が必要な場合は、整形外科への受診が適しています。
整骨院と整形外科は競合する関係ではなく、症状や状況に応じて役割が異なる施設として捉えていただくことが、適切な選択につながると考えています。
捻挫や靭帯損傷の詳しい病態評価については、足首の”捻挫”の記事もあわせてご参照ください。
物理療法機器の使い分けについては、最適な”物理療法”の選択で詳しく解説しています。
組織修復と栄養の関係については、以下の記事もご覧ください。