多くの人が「”ストレッチ”=柔軟性を高めること」と考えています。
しかし、最新の運動生理学では、柔軟性が高ければ高いほど良いという考えは必ずしも正しくありません。
実際、新体操やバレエの選手でも腰痛や筋損傷は多く発生しており、「柔らかさ=ケガを防ぐ」ではないことがわかります。
柔軟性が競技に必要かどうかは、スポーツの特性によって大きく異なります。
例えば、新体操やフィギュアスケートのように“可動域の広さ”が得点につながる競技では柔軟性が必須です。
一方で、サッカーや野球、陸上短距離などでは、過度な柔軟性はむしろ筋出力や瞬発力を低下させると報告されています。
筋肉には「筋紡錘」や「ゴルジ腱器官」と呼ばれるセンサーが存在し、筋の長さや張力を常にモニタリングしています。
スタティックストレッチ(静的ストレッチ)で長時間筋肉を伸ばすと、これらの受容器が“緩んだ状態”に順応し、筋収縮反応(反射的な力発揮)が低下します。
結果として、筋出力・反応速度が低下し、スポーツパフォーマンスの低下を招きます。
そこで注目されているのが、岡山市のじゅん整骨院でも推奨しているショートストレッチです。
ショートストレッチとは、1回あたり5秒以下の短いストレッチを20〜30回繰り返す方法。
ダイナミックストレッチのように大きく振る必要はなく、痛みを感じるまで伸ばすのはNGです。
特に重要なのは、ショートストレッチでは筋組織を損傷させるリスクが極めて低い点です。
微細な筋損傷がある状態でも、スタティックストレッチより安全に行うことができます。
静的ストレッチは「リラックス」や「可動域拡大」には有効ですが、運動直前のウォームアップには不向きです。
筋出力低下や神経反応の遅延を引き起こすため、試合前・練習前には避けましょう。一方で、入浴後や就寝前のリラックス目的では有効です。
”ストレッチ”は「柔軟性を高める」ことだけが目的ではありません。重要なのは、何のために行うのかという目的の明確化です。
筋肉を温め、神経系を活性化し、パフォーマンスを高めるにはショートストレッチが最適。一方で、リラックス目的や姿勢改善の一部として取り入れるなら、静的ストレッチも選択肢の一つです。
岡山市のじゅん整骨院では、「筋肉や関節が本当に伸ばすべき状態か」を超音波画像検査などで確認します。
筋肉が硬い原因が損傷による防御性緊張である場合、無理なストレッチは逆効果になることがあります。
病態を正確に把握したうえで、最適な方法を選ぶことが何より重要です。