肩こりや腰の張り、全身の疲れなどに対して、「とりあえず”マッサージ”を受けてみよう」と考える方も多いのではないでしょうか。確かにマッサージは一時的な気持ちよさやリラックス効果をもたらします。しかし、すべての症状や状況においてマッサージが適しているわけではありません。
特に、外傷や筋肉・関節に炎症がある場合、マッサージすることでかえって症状を悪化させてしまうこともあります。今回は、じゅん整骨院が考える「マッサージがダメな理由」について、専門的な視点から詳しく解説いたします。
骨折、捻挫、肉離れ、突き指などの外傷や、急性期の炎症を伴う筋・関節の症状がある場合、患部にマッサージを施すことは推奨されません。
というのも、損傷して回復途中にある筋肉や靱帯などの組織に外から刺激を加えると、炎症を再燃させたり、せっかく治りかけていた部位を再び傷つけてしまう可能性があるからです。これは、症状の長期化や悪化にもつながります。
”マッサージ”によって筋肉が一時的に緩むと、リラックス効果はあるものの、筋出力(筋肉が力を発揮する能力)は低下することがあります。筋出力が落ちると、特にその筋肉が関節を支える役割をしている場合、関節の安定性が損なわれ、転倒や再受傷のリスクが高まります。
例えば、膝関節を支える大腿四頭筋や、肩関節を安定させるインナーマッスルなどに対して不用意にマッサージを行うと、その直後に関節が不安定になり、日常生活動作や運動中の怪我を誘発することも考えられます。
”マッサージ”には痛みを一時的に軽減させる効果があります。これは、脳に届く痛みの信号をマッサージの刺激が上書きすることで、感覚的に楽になったように感じる「ゲートコントロール理論」と呼ばれるメカニズムによるものです。
しかし、それはあくまで一時的なものであり、痛みの本当の原因にアプローチしなければ、根本的な改善にはつながりません。
当院では、「とりあえず揉む」「気持ちいいからやる」といった施術ではなく、問診・検査によって症状の原因を徹底的に見極めたうえで、科学的根拠に基づいたアプローチを行います。
マッサージの「気持ちよさ」は魅力的ですが、私たちが目指すのは「その場しのぎ」ではなく「根本改善」です。
じゅん整骨院では、患者様の状態を的確に把握し、治癒に向けた最善の選択肢をご提案しています。「マッサージを受けても治らない」「痛みが戻ってくる」といった経験がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
一人ひとりに寄り添い、根本からの改善を全力でサポートいたします。